忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
おめだるいことですがご了承くださいませ。
コスモス短歌会 『桟橋』 114 号詠み草
『遊歩道』
暖かき日に誘われていざゆかん歩いて五分の烏原貯水池
ほほほほほ ほほほほけよと鶯のさえずり不意に近くよりする
ジョギングで過ぎゆく人に啼き止まずゆっくり歩む吾に啼きやむ
〈人〉という歩く木ならん山中のかそけき葉擦れの音に聴きいる
雀らの囀る声の賑わいに顔をいだせばふいに静まる
ごめんねと呟いて去るわたくしは雀になれぬにんげんである
水流にあらがわずして一方(ひとかた)に向きを揃える落椿たち
ずいぶんと遠くにおりぬ吾がこころ花をみれどもおもうことなし
何ひとつ揺るがすことのできなくて椿は〈つばき〉のままに咲きいる
どうしようもないさみしさにあてどなく通ったことなき道ばかり行く
あすからは雨が激しく降るという天気予報のことばを信ず
しびしびと冷たい雨の降る朝は小鳥の声の聞こえない朝
題詠 字足らずの歌
水底(みなそこ)に沈みし村の供花のごと淵に浮かめる藪椿
アンケート もし男(女)だったらどんな名前がいい?
見て美しく、口頭でも説明しやすい名前(かつ説明するたびに恥ずかしくならない文字)。
男性は同じ音でも漢字がいろいろあるから大変そう。
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どうぞ忌憚なきご意見賜りますよう、よろしくお願いいたします。
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