*月下  桜 の 世界*



大岡山歌会 詠み草 2010/01/16

大岡山歌会の詠み草(提出された短歌のことを詠み草っていうんですよ。すてきですね!)です。


1 冬の月さがみの水面(みなも)を浮き沈みいずこへ漂うわが思い乗せ 
 
2 あらたしき年のはじめの雲間から天使の階(きざはし)は予感のやうに

3 波の音潮の香乗せて吹き来たる由比の浜風いと心地よく 

4 置き去りにしたものばかりが鮮やかなワインディングに彼岸花咲く
 
5 とめどなく目蓋にそそぐ木洩れ日よそんなにたのしそうにわらうなよ

6 忘れゐし日々の花束(ブーケ)のひとしづく指にしとれば苦く香りぬ 

7 ひとりでもイケてる老後に自信ありカールじいさんあんたは弱い 

8 細枝の黒き木肌に芽出つのは春まだと問う白花の子供 

9 マリア像の乳房をなぞる指細し その眼(まな)裏(うら)に住む蝶がゐる

10 携帯も灯らざるままうすごほり春ふみわたる女と思ふ 
 
11 あんまんとスプライト提げ水底にしずんだいのりのような家路を 
 
12 明けきらぬ浜辺にひとり佇みて新たな年に日の出待つなり 

13 かの人の町にもひびきいるらんか西へはかなく落つる飛行機
 
14 きみはなぜ目をとじるのだろう 遺伝子で決まっているのか 日ざしのせいか
 
15 無限なる世界のなかから選びとるわたしはわたしの未来をつくる  

16 よこしまな余白の隅に一匹の夜のさかなは時計まわりに
 
17 モノクロームの映画の中を爆づる雨 おもひ出せぬひとのことなど  

18 ことごとく支度中なる食堂街マリーセレスト号の無人よ

19 イヤフォンの不思議な形にぴったりな昨日かじった君の右耳 

20 本当の気持ち言えずに単音を奏でるような小雪を掬う
 
21 雅治の歌う「初恋」身のうちに甘やぐ阿片、吾を侵しぬ 

22 ひとびとの押しあふ電車苦しみてみづけのおほさ息ふきいづる
 
23 春に見し蜥蜴はどこに眠るらむ月なき夜にたまごゆでをり 

以上23作品





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by tsukisitau | 2010-01-22 23:42 | *短歌の世界*
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