*月下  桜 の 世界*



「コスモス短歌会」 2010年 1~12月号 自作短歌

忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
おめだるいことですがご了承くださいませ。


2010年(平成22年) 

1月号 杜沢 光一郎選

丸薬をぶちまけたように散らばれる虫の糞ありこの樹に棲むか

山上に天地ことほぎ舞い歌う吾が手の甲に蝶とまりたり

一番に熟れいし柿を見上ぐれば鵯(ひよ)が食いしか半分残る


2月号 森重 香代子選

胸丈に揺れる秋草 黄緑のかぼそき線で風を描ける

秋深し草木はすべてを還したり冬越すために葉も花も実も

霜月の夕日に染まる赤き葉をひとつひとつつまみあげゆく

軸までも透き通る紅ひとつづつひろいあつめてまた地に還す

(12月号 縞りすの歌 藤村学選 津玲海智子評 自解)


3月号  

欠詠

4月号

欠詠

5月号 杜沢 光一選

君の腕を抱えて眠る冬眠の尻尾にくるまるリスの如くに

生命を維持する不安微塵もなく存在できることの奇跡よ

生きているわたしは軀の幾ばくも知らないままで生きてきている


6月号 桑原 正規選

後輪に巻き上げられし水煙がヘッドライトに照らし出される

週末が雨でも雪でもかまわない二人でいることそれがうれしい

雨音のよわきつよきに聴きいっていつしか眠る水底のよう


7月号 岡崎 康行選

君に「未来」吾に「コスモス」あることの 輝ける場所それぞれがもつ

僕たちは言葉に纏わるあれこれも遠心力で振り切ってゆく

今晩は「未来」の仲間にあってくる カチリ鍵かけごんごん降りる


8月号 影山 一男選

日本画のしっとりとした風景は写実だとしる雨上がりの朝

このまんま桜になってしまいたい そうして貴方を包んでいたい

たましいが戻ってくるのは少し後 今日は夜になるかも知れない

静寂と清浄なときに包まれてわたしはわたしを取り戻しゆく


9月号 特選『魂が出た』 宮里 信輝選

東京の朝のラッシュに乗り合わせぎゅうと押されて魂がでた

電車には八百人はいるだろう いるだろうけど一人も知らぬ

並走す電車の車両に君おれば窓開け放ちくちづけをせん

線路脇黄花コスモス揺れ眩し扉付近に立ってる理由

新快速湖西線経由敦賀ゆき このまま乗って行ってもよいか



10月号 木畑 紀子選

この花の名前は何といったかと思案しおれば君も名を問う

降り出した雨音すれど聞こえくる少年野球の大き掛け声

背丈より大きな向日葵咲く町はおはようさんと素直に言える


11月号 影山 一男選

足元にまとわりついた犬たちのリード絡んで一本となる

散歩やだと伏せて意地張る犬かかえ少女は歩くゆうぐれの町

ころころと熊よけ鈴を鳴らすのはハイカーにあらず散歩の柴犬


12月号 狩野 一男選

比叡山登る眼下に琵琶湖見ゆ大いなる水大いなる山

流れゆく白いもわもわ雲のよう雲なのだろう雲に乗ってる

黄ダリアの和菓子の如き造形に見入りて深き呼吸している

美しいものとすごせば穏やかな心地すわれもうつくしきもの (今月の5首入選)



*この年度(前年の年末)の欠詠二回がいけなかった。このために昇級できず。
 「今月の5首」に選んでいただけて嬉しい。
 だんだん3首より4首採っていただけるのが嬉しく、よくばりになってくる。
 この年にはじめて特選に入る。この歌は題詠ブログのもの。
 (特選ということに気づかず、じぶんの歌がどこにいってしまったのかしばらく発見できなかった。)
 いちおう10首のなかにゆるいテーマを決めて出すように心がけている。
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by tsukisitau | 2012-05-24 23:08 | *短歌の世界*
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