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*月下  桜 の 世界*



言葉の風景 -久しぶりの雨にー

あそびにきてくださって、ありがとうございます。
きょうはひさしぶりに言葉の風景をおもいつくままつづります。

関西では15度ほどの、おどろくほどあたたかい日がつづいている。体感的には、5月ぐらいに感じる。この月・火で、沈丁花が満開になり、ふかふかの毛におおわれていた白木蓮が、一斉につるりとしろい鳥になってしまった。羽ばたいて飛んでゆくのは速いから、雨があがったらさっそく撮りにいきたいものだと、窓を何度も眺めては見るが、ひさしぶりの雨足は鈍らず、いつまでたってもしびしびと降っている。

雨はふっているけれど、ベランダには降りこまないから、鉢たちに水をやる。雨ふりの日にみずやりなんて、なんだか不思議だ。
また枯らしてしまったかとおもっていたちいさな白い花のさくほっそりした枝から、いつのまにかみずみずしい若葉が出ている。大きな枯れ葉と、ちいさなドライになったイチゴのしたから、ちいさなワイルドストロベリーの葉っぱがのぞいている。イチゴはすこし手がふれるだけでもジャムのにおいがたちこめる。ハーブたちも寒さにやられたかとおもっていたら、案外元気だ。一旦は枯れても、またはいつくばいながら、葉っぱがもぞもぞしている。大きな鉢のすきまに植え込んでいたチューリップの芽がいつのまにやらのびている。ローズマリーもすこしだけ紫の花をつけてくれた。枯れ木のようだった花桃は、あっというまに満開になった。桜のような、梅のような、なんとも儚げな花たちだけれど、とてもうれしい。

ひさしぶりにまいみくさんの日記をおとずれていたら、(ベランダを背にしている)しきりににぎやかな声がする。そっと頭をひねってみてみると、ヒヨドリがベランダに入り込んで、いまだたわわに実っている金柑をねらっていた。ひとつぶもぎりとって、ささっと逃げていってしまった。
金柑は、案外平気だ。夏から秋の間には、くりかえしあおむしがすみついていたけれど、まあ丸禿にならない程度なら。。と見逃していた。(しっかりみてたけどw)金柑の花は、何度かに分けて白い花をつけ、確実に実をぷっくりとつけて、落ちることなくまるまると太っていった。雨にもあたらないから、もちがよいのだろう。

またしばらくすると、いつもよりにぎやかな雀の声がする。このところ、ずいぶん長くおしゃべりをしている。たぶん、恋の季節なんだとおもう。雀は、花桃のあたりによくきている。桜の花もちぎって地上に降らすのが好きなようだから、この花にもきっと惹かれるところがあるのだろう。

じつは、雀たちとメジロは、案外仲がいい。
先日、ベランダで、鳴いている声がするものだから、そっとうかがっていたら、メジロがさえずって、雀が応じて、としばらくの間、やりとりがちゃんと成立していた。もちろん、枝にささったみかんをめぐっての順番のこととか、そういうことなんだろうけれど。ねぐらの木にかえってくる雀たちが挨拶をして、其の日の情報交換をしあっているくらいだから、きっとメジロとも話すこともあるんだろう。


昼時になって、雨が小降りになってきたようにおもったので、傘をさしてでかける。
また降ってきて、風もつよかったので、傘がおちょこになって折れてしまった。
上は雨に濡れても大丈夫な素材のものを羽織ってきていたから、大丈夫だった。
スーパーで野菜や卵を買って、お昼に助六を買って帰った。

あたたかいお茶を淹れて、助六を皿に盛り付けて、そっと頂く。
まきずしは、運動会のときのお弁当だった。こうして普段に助六をいだたけるなんて、もったいないことなのかもしれないとおもった。そして、きっと御先祖様たちのかなえたかった夢を、いま代わりに私が、かなえさせていただいているのかもしれないと、思った。あったかいおふろ。ぬくぬくのふとんに包まれる夜。思う存分、晴れの料理のお寿司を頂く。卵を毎日食べる。白いお米を頂く。きっときっと、御先祖様のかなえたかったこと。。。。。


ここ最近、じぶんの人としての生活能力のなさに、危機感をいだいて、こっそり勉強中。
それは、「自給自足の生活」「おばあちゃんのくらし」。
うかたま、という雑誌があるのだけれど、それがちょうど「おばあちゃんに習う」だった。
こんにゃくのつくりかたやいろいろな知恵がつまった雑誌。
もうひとつよんでいるのが「まさか!のときの生き残り塾」。
まさか!なことが、おこらないにこしたことはないけれど、知っているのと知らないのとでは大きな違い。
そこに、70台のコイノさんのお話が載っている。
標高650mの山村で、昭和20年代まで深刻な食糧難が何度もあったとか。(以下抜粋)

 昔の生活はとりわけ戦争のときはなにもなくて、ひどかった。油を使うのは盆と正月くらい。だから食器を洗うのも灰汁で十分だった。醤油もなかったから、味噌をにだして手ぬぐいの袋でこしたものを醤油のかわりにつかっていた。
 冬には手足がひび割れる。酒につけこんだ柚子をつけていた。血がとまらないとやけ火箸で焼いた。
 マッチも貴重だったから、火をたやさなかった。ランプをつかうのは食事のときだけ。炭は生活のためにうっていた。いろりには薪の根っこをくべていた。
 ふとんをつくる綿や布もなかったから、藁をしいて、藁縄をつくるときにでるわらくずをかけて寝ていた。
 農作業も素足。鎌で指をきってばい菌がはいってはれあがったけれど、休めない。医者にかかるのは死ぬような重病のときだけだったから。独活の根を煮出した液に足をつけてなおした。
 もちろん石鹸もなかった。体は手ぬぐいでこするだけ。みんなくびまわりにあかがたまっていた時代。昭和10年代に配給で石鹸がすこし手に入るようになった。襟首・手首・のど元の三箇所にほんのちょっとつけて体全部を洗った。大変ありがたかったよ。
 学校は中学校1年でやめて下の弟たちをおんぶして子守しながら家の仕事を手伝った。今新聞が読めるのは学校にいかせてくれた母ちゃんのおかげ。感謝してる。
 今はどれだけ便利になったか。ふかふかの布団にねむることができて、何不自由なくて、昔と比べたら今は天皇陛下の暮らしだよ。(以上抜粋)


わたしがしりたかったのは、こういう知恵。それは、けっして大仰な、伝授するようなものではなくて、必要に迫られたり、長年の知恵と工夫で編み出されてきた知恵。人として生活してゆくために。

ちなみに、よもぎやたんぽぽだけでなく、からすのえんどうやクローバーも食べられるそう。
近々(よく洗って)たべてみようとおもう。




梅もアップしています。




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by tsukisitau | 2008-03-19 20:32 | つれづれ帖*言葉の風景
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心惹かれた素敵なものたちを一緒に楽しんでいただけたらうれしいです。

by tsukisitau
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