*月下  桜 の 世界*



*短歌* *秋のときのながれをとどめる*

秋に詠んだ短歌です。
短い間にも どんどん季節がすすんでいっているのがよくわかります。



「彼岸」

 ポカリ買い 軽にのりこみ 檀家行く 坊さん 袈裟の風になびくを



 そぼそぼと 灰色の町に 降る雨に いつしか 冷えて そっと 窓締む



 鉛色の雲押し込めるぎゅうぎゅうと天地の隙間狭くなりき



 この夏は 毎日なにをしてたのか 思い出せないけれど もう 秋



「金木犀」

 あのあまい 初恋のようなかおり漂いて ふと みわたせば モクセイの花

 
 たますだれ 彼岸花の後にさく 金木犀の 香り漂う


 あの甘い 香り漂う朝の風 既に懐かしき日となる



「名月」

 こわいほど うつくしき月に逢い 戸惑える きみみているか この瞬間を



 月みれば 千千にこころの みだれるを 今感じてる 時越えし うた



 名月に逢えたしあわせ 家の窓から眺めるしあわせ



「秋祭り」

 透明の金魚袋ぶらさげる 子ら行き交いて 秋祭を知る


 傍らに 幼き子らの 手をあわす じいじとばあばの するをよくみて


 初宮もここでしたんよ 語り掛け 無事あることに 手をあわす爺


 レバー引き コルク弾つめ身乗り出し 息詰め狙う オリオン菓子を


 

「柿」

 鵯の まだか まだかと 眺めてる まだ はやいよと 声かけて見る 柿


 桃葡萄梨栗柿と変化するスーパーマーケットでかんじる 季節のうつろい


 一番に 熟れる柿を 見上げれば 誰か食いけり 旨かったろうよ




「プラタナス」

 金色の小さき星を踏みしめて 銀河の上をかさこそとゆく


 赤い星 緑の茂みに引っ掛かり 残されぬ 朝日にひかる 並木過ぐとき


 ありがとう 栄養を葉に 流し入れ 大地に還し 冬ごもりの支度す

 
 実にならぬ 根付かぬことも多けれど 自分にできる最善をなす





「楠・ななかまど」

 ぽつぽつと 緑のなかに 朱のまじる 秋なかばの日の 楠の樹に


 おだやかな 照葉を君も眺めているか 抜けてゆく空 眺めているか


 鮮烈な 緋にひかりおり 楠の 大地に蝶のとまるが如く



「秋桜」

ブログにて コスモスの知らせの 並ぶのを週末を待つ 気のせく思いで



「雑」

 一列に 黄色い帽子の五人の子 さつまいもらと 綱引きをせり


 ふうわりと 穂をふくらまし 輝きぬ ちいさな ちいさな ねこじゃらし達


 すすきにも ちいさなちいさな花咲けり 誰も気付かぬ 空地の隅に


 音もなく 静かな花火草むらの 蜻蛉たちのみ 観覧しせり


 ちきちきと 踏み出す度に 草跳ねる 足元眺めて ゆっくりあゆむ



 挨拶を にゃぁとすれば にゃぁとこたえる いつものあのねこ


 スカートの丈も髪色も落ち着いて ほっとしている 朝の通勤



 もう何もしたくないと横たわり 空虚な こころに 生まれる短歌


 大きくて ふかふか枕海外のホテルとおなじ気持で眠る


 何気なく 脱いだくつした 置いたけど わるい気がして 宇宙の本に




 

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by tsukisitau | 2008-10-31 07:24 | *短歌の世界*
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