*月下  桜 の 世界*



カテゴリ:つれづれ帖*言葉の風景( 109 )


神戸観世会 *「千手」「因幡堂」「鞍馬天狗」のうち、「千手」

あちこち能をみにいったり展覧会を見に行ったりして
いろいろな思いを抱いてかえっているのに
ことばにしてのこさなかったら消えてしまうことが多いので、
すこしでもことばにしておこうとおもいます。
さかのぼってでもことばにしておこうとおもいます。


5月13日(日)
神戸観世会

「千手」

藤井徳三先生が地頭の謡。

勇海楽人(重衡:しげひら)
久田勘鷗(千手)

えい曲之舞という小書き。


千手は謡いのお稽古でも何度か聞いている曲。

鏡の間であわせる調べがいつもとちがって聞こえた。
小鼓はやわらかく、大鼓は控えめで、笛は低く低く咽ぶ泣くかのようだった。

いつもなら囃子方のあとに旅の僧たちがずらずらとでてくることが多い能の筋書きだが、「千手」は違う。
シテの重衡とツレが出てきて、着座しても囃子がなく、ツレの話からはじまる。

処刑前の重衡をあづかっており、慰めに酒を持参した、という設定である。

そこへ頼朝より命をうけた千手という女が訪れる。
千手は重衡が処刑されることを知っている。
会わない、と断られながらも命をうけて来たのだと告げる千手はきり、と覚悟のようなものが感じられる。

妻戸をあけて入るときの、扇での千手の仕草と謡いが非常にうつくしい。(*1)
都人が東へ落ちぶれているところへ、さっと朝光が射すように入り香りたつさまはさながら天人の降臨のようでもある。

しかし、じきに現実の話に戻ってゆく。
出家の願いは認められず、嘆く重衡を歌にてなぐさめる千手。
また酒をすすめ、舞いを舞う。

舞いも決して晴れやかなものでなく、おさえたかなしみが感じられる。
舞いの途中で橋懸りにて涙する千手。

舞い終えるとく重衡は死の時に近づくこと、舞っているときにさまざまな思いが去来する。

もし平家でなければ。
もし平家が負けていなければ。
もし生け捕られていなければ。

どんなにおもっても変えることのできない悲しい未来が決定している。

自分はそれをくつがえすことができない。
今、ひととき、死をひかえた方のこころが安らぐならば、とおもいなおして舞いにもどる。

琴を枕に臥す二人。
対角線上に向かい合い、左手で扇をひらいて枕扇のかたちをとる。
ここの謡いも美しい(*2)

夜があけて重衡は処刑のために出立する。
右角にいた重衡と中央左にいた千手が舞台の中央ですれ違う。
右角にいた重衡は左奥へ。
中央左にいた千手は右奥へ。
ゆっくりすすむ重衡に対し、「袖と袖と」の謡いで千手はつっと立ち止まり、残心をみせる。
ツレがさきだち、重衡が橋懸を進んでゆく様はまさしく死への旅だち。

「げにも目もあてられぬ有様」の謡いで、(*3)
千手は重衡を見送り、長い長いシオリ(うつむいて掌を面にかざす、泣く仕草)をする。
誰にはばかれることもない、深い深い嘆き。

死にゆく者と共に一夜をすごした女人のその後のかなしみはいかばかりか。
おもうだに、頼朝は残酷だともとらえられる。


地謡の声の調和もさることながら、
緩急が非常によく、千手の台詞になり、心情になり、ものがたりになりと変化してゆくさまが
するっとはいってきた。
囃子方の声も音とおなじくまろやかで全くそれぞれの謡いを妨げることがなかった。

千手の面の横顔の見える位置に座っていたのだが、
千手の睫毛がみえ、やわらかい口元がうごいていたようにもおもわれるほどの謡いだった。





(*1)の謡 (仮名補いあり)

その時千手立ち寄りて 妻戸をきりりと押し開く 御簾の追風匂ひ来る 
花の都人に恥ずかしながら見みえん
東(あずま)の果しまで 人の心の奥深き その情けこそ都なれ
花の春 紅葉の秋 誰(た)が思ひ出となりぬらん


(*2)の謡

一樹の影や 一河の水 皆これ他生の縁といふ 白拍子をぞ謡ひける
その時重衡興(きょう)に乗じ その時重衡興に乗じ 琵琶を引き寄せ弾(たん)じ給へば
また玉琴の緒合はせに 合はせて聞けば
峯の松風通ひ来にけり
琴を枕の短夜(みぢかよ)の仮寝(うたたね)
夢も程なく 東雲(しののめ)もほのぼのと 明け渡る空の
あさまにやなりぬべき あさまにやなりなんと 酒宴を止め給ふ御心の中(うち)ぞ痛はしき


(*3)の謡

かくて重衡勅(ちょく)により かくて重衡勅により また都にとありしかば
武士(もののふ)守護し出で給へば
千手も泣く泣く立ち出(い)で
何なかなかの憂き契り はや後朝(きぬぎぬ)に引き離るる袖と袖との露涙
げに重衡の有様(ありさま)目もあてられぬ気色かな 目もあてられぬ気色かな





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by tsukisitau | 2012-06-26 01:27 | つれづれ帖*言葉の風景

素晴らしい年になりますよ~!

新春あけましておめでとうございます。
昨年はいろいろありました。
いろいろあって、なにもしていなかったかとおもうと、
案外いろんなことを考えていたり
いろんなことに取り組めていたり
いろんな出会いがあったりと、
おもいかえせば
いろいろあった一年でした。
おおきな括りでいえば
この10年間の総括でもありましたし、
おおきな節目の年だったんだなぁと
いまになっておもえます。

今年からはさらにいろんな素敵なことを一緒に楽しんでいただける記事を
沢山アップしてゆきたいなぁとおもっています。
なにからアップしようかなぁ~♪
昨年もたのしいことがいろいろあったなぁ~♪
今年もわくわくすることを選び続けてゆきますから
ぜったい素晴らしい年になりますよ~!

どうぞよろしくおねがいいたします。



月下  桜
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by tsukisitau | 2012-01-01 22:06 | つれづれ帖*言葉の風景

蝶・蜻蛉・甲虫の世界

先日、夫:瀬波を誘って、大阪心斎橋の大丸にでかけてきました。
大丸は展覧会がとても充実しています。
先日は「蝶と甲虫展」(8月22日まで)。
いままでこういうのを見たことがなかったんです。
以前、網のなかにカブトムシとクワガタがなんびきかいて、自由に触ってみることができるコーナーがあって、
たのしかったので、いってみようとおもいたちました。

夏休みなので、子供だらけだろうなーとおもいつつ、お盆をねらってでかけました。
思っていたよりもすいていて、しかも子供たちってあんまりじーーーっと観察しないんですね。
「すごーい」「ふーん」「きれー」といいながらさらーっとあるいて行っちゃう。

わたしはカメラをもっていっていて、写真オッケーだったので、もう入口のところから釘付けです。
瀬波がひととおりみたくらいでもわたしはまだ入口にはりついていて、笑われちゃいました。

もうね、入口の蝶でつくられたオブジェだけでも大満足。

蝶ってほわほわ飛ぶからあんまりじっくり模様とかみたことがなくって、
図鑑とかは幼虫とかがのっていてこわいからみないし。

こんなにいろんな種類の模様の蝶がいるんだ~!とびっくり。
しかもどれもうつくしくて秩序だっていて。
羽の形もいろいろあるし、文様も色もものすごくきれい。
種類によっても違いがあるのと、そのうえに生息地や個体によっても違いがでてきて
しかも表と裏とで色が違うーーー!

どうしてこんなにきれいなんだろうって。

標本って生きている姿とちがって、平面になっているから写真で撮るのは結構単調にもなるし、
照明の写りこみも激しいし、面白みは薄いんだけれど、
それでもじっくりしゃがみこんで観察できるのがありがたいです。

蝶も蜻蛉も羽も脚もすっごく繊細なのによくこの形のままにたもっていられるなーと。
採集した場所や品種の名前とかも小さい文字の書いてある白い紙切れが虫ピンでとめてあるのもなんかいい。
大人の趣味だなぁ。。。

なかには新しく採集された品種の蝶も展示してありました。
いまだに新種がみつかったり、雄だけしか採集されていなかったりするんだって。
宝探しだね。
採集にでかけている旅の様子が写真でも紹介されていました。

アゲハ蝶がとっても魅力的だった一方で、ちいさなシジミチョウの魅力も発見。
シジミチョウっていい名前だね。
ほんとうにしじみみたいにちいさくてかわいいです。
小さいのにいろんな色と文様があって、美は細部に宿るっていうのはほんとうだなーと感心しました。

蜻蛉も紹介されていて、やっぱり蜻蛉の透ける羽はきれい。
蝉の羽もきれいだけれど、蜻蛉はさらに繊細。
胴体もほっそりしていて、彫金みたい。
金属の色を帯びていて見飽きません。
角度によっていろんな色に光って見えるのが楽しいです。

甲虫はカブトムシ・クワガタ・コガネムシ・タマムシ・オサムシなどなど。
これもまた見ごたえがあってわくわくしました。

クワガタがミニミニサイズからキングサイズまできちんと順番に並べられているのがすっごく綺麗でした。

色の種類ごとにも並べられていて、グラデーションが美しいです。
そうそう、車とかの色に使われているんじゃないかな。
小さい小さいながらも一匹づつ、微妙に色がちがっていて、どれもきれい。
「動く宝石」といわれているそうだけれど、本当にそのとおり。
甲虫も角度によって色が微妙に変化して楽しいです。

かなりの時間をしゃがみこんだりあっちこっちから眺めたりして観察してたのしませていただきました。

出口ちかくにはめずらしいカブトムシやクワガタが係りの人に頼めば触れせてもらえるみたいでしたが、
子供たちに人気だったので、遠慮しました。

出口にはちいさな標本が。
2000円くらいとお手頃価格で、おもわず買っちゃいそうになりましたが、我慢しました。


堪能しました~!


また写真をアップしますね。






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by tsukisitau | 2011-08-17 13:54 | つれづれ帖*言葉の風景

蝉の羽化 夏休みの観察日記

蝉の羽化ってみたことがありますか?
いままで気になりつつもみたことがなかったので、
夫:瀬波と一緒に今年探してみました。
瀬波は子供のときに観察したことがあって「それは綺麗なもんだよー!」と
話してくれていたことがあってみたかったのです。。

日中に近くの公園で蝉の抜け殻の多い樹をみつけておきます。
夕方になってみにいきましたが、まだ一匹もでていなかったので、出直しました。
夜8時半位に明かりを持ってみにいきます。
中身のはいっているやつかどうか、照らしながらさがします。
懐中電灯で足元を照らしつつ、踏んじゃったりしないように慎重に。。。
ほどなくして葉っぱにぶらさがっている中身入のをみつけました。
もっていっていたハサミで葉っぱを茎からきりとって、慎重に慎重に家に持ち帰ります。
とってもデリケートな状態なので、ぜったいどこにも触れないようにしないといけないよ、と
いわれて、そーっと、そーっと。
蝉はあの茶色い状態の足でつるつるの葉っぱにくっついているんです。
虫って凄いなーっていつもおもうんですが、つるつるなのにあの繊細な脚で
歩いたりくっついたりできるのが凄すぎる。

部屋にそーーっと持ち込んで(公園だと暗いし蚊にくわれちゃうからね)
観察しやすい場所に茎を洗濯バサミでしっかり固定してカメラをもって眺めていました。

もう運んでいるあいだに背中がぱかっと割れてきてでてきていました。
どうするのかなーとみていると、
うーーーーん(とは、いわないけど)と、海老反りになっていきます。
手足は折りたたんだ状態。
羽もたたまれていて、緑と白のかたまりがくっついていて羽だかなんだか最初はわからなかったです。
黒目がつやつやしていて可愛いです。

完全に後ろ足もでてきたところで、まっさかさまにぶらさがっていて、
どうなるんだろう??とみていると、
白と緑の塊だった羽がするするっとほどけて、
前足をもぞもぞして、腹筋(があるかどうかわからないけど)でもぎゅーーとおきあがって、
じぶんの抜け殻に前足二本だけでつかまりました。
羽もどんどん伸びていって、脚もだんだん成長しているみたいでした。
羽が乾くまでひらたく伸ばしていて、とてもとても綺麗。
横から見たりねころがって下から見たり。
一時間以上ずっと眺めていました。
羽が乾いてきて色がしっかりしてくると脚もしっかりしてくるらしく、
羽をいつもみる角度にたたんだらまたもぞもぞうごきだして、
抜け殻をのりこえてつるつるの葉っぱのほうに移動していました。

安定したところでまたそっと玄関先に洗濯バサミでとめておきました。
堪能しました~♫

次の朝、羽化した子が玄関の壁にとまっていました。
午後にはいなくなっていて、たぶん近くの公園に戻ったんだと思います。

いつもはやかましく感じてしまう蝉の声も、
あの子がいるかもしれないとおもうといとおしく感じます。

羽化してから数日たって、ベランダに挨拶にきた蝉がいました。
もしかしたらあの子だったかもしれませんね。


近々写真もアップしますので、おたのしみに。







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by tsukisitau | 2011-08-12 22:49 | つれづれ帖*言葉の風景

ブログ再開いたします。

おとずれてくださっているみなさまへ。


たちよってくださって、ありがとうございます。
ほんとうに
ありがとうございます。


ずいぶんご無沙汰してしまいました。




「道しるべ」をたよりにもどってくることができました。



いろんなことがありました。

いろんなことを体験させていただきました。

いろんなことをかんがえる機会と時間をたくさんたくさんいただきました。




「日常」(日:時間は常のごとし)ではなくなりました。


「日常」にはもどれなくなりました。


「非日常」(時間は常にあらず)であることに

あらためて

ようやく

はっきりと

気がつきました。



一瞬一瞬が変化している。変化しつづけている。

すべてが。



いいこと・わるいこともなく (大きな苦しみであったとしても)

必然によって

変化しつづけているあらわれであるということに

気がつきました。



そして

「あらわれ」(結果・過去)を変えることはできない

できることは

受け取り方をかえる(現在)

そして

強く望んだもの(未来)を

実現してゆく(現在)のは

つねに

おのれの選択(瞬間のつみかさね)のみである

という事実に

気がつきました。



なにをえらんでもいい

たちどまっていても

どの方向に(平面はなく立体として)うごきだしても

あるいは方向転換しても

なにをしてもいい



その行動には

かならず意味があり

因果があり

すべてが上昇螺旋のためにあるということ






わたしはつよくつよく思い描きます。



わたしをとりまいている「日常」は「非日常」であって

とてもとてもうつくしく

いとおしいものたちで

つねに

みたされている


すべての存在に意味があり

すべての存在が尊い


わたしのうけとっているすばらしいものたちを

あなたといっしょによろこびあいたい


あなたのたましいにとどくことをしんじています


あなたにとどくことで

ひとつのよろこびの波紋が

どんどんおおきくなって

ひろがってゆく

どんどんひろがってゆく

無限にひろがってゆく




そのためのひとつの行動として

このブログを再開します。





                                              月下  桜 拝
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by tsukisitau | 2011-06-23 09:39 | つれづれ帖*言葉の風景

京都観世会 例会 「寝覚」「舟船」「東北」「熊坂」

2月27日(日)はふたたび京都観世会館。
よくよく好きなんだなぁとじぶんでも感心します。

京都観世会 例会 
2011(平成23)年2月27日(日)        10時半 開演
京都観世会館               京都市左京区岡崎円勝寺町44 TEL.075-771-6114


能「寝覚」
 シテ:井上裕久 前ツレ:吉浪壽晃
 天女:橋本光史・吉田篤史 龍神:河村浩太郎・河村和晃
 ワキ:原大 ワキツレ:有松遼一・岡充 アイ:茂山正邦
 笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:河村大 太鼓:井上敬介
 後見:大江又三郎・味方玄
 地謡:杉浦豊彦・河村和重・河村博重・越賀隆之・浅井通昭・味方團・宮本茂樹・大江広祐

狂言「舟船」        茂山千五郎 茂山七五三

能「東北」
 シテ:片山伸吾
 ワキ:江崎金治郎 ワキツレ:松本義昭・江崎敬三 アイ:網谷正美
 笛:帆足正規 小鼓:久田舜一郎 大鼓:谷口正壽
 後見:片山九郎右衛門・武田欣司
 地謡:浦田保浩・青木道喜・古橋正邦・分林道治・大江信行・深野貴彦・梅田嘉宏・河村和貴

仕舞
 「淡路」          味方團
 「俊成忠度 キリ」   浦部幸裕
 「春日龍神」       深野貴彦
  地謡:橋本擴三郎・橋本光史・吉田篤史・大江広祐

能「熊坂」
 シテ:田茂井廣道 ワキ:平木豊男 アイ:丸石やすし
 笛:光田洋一 小鼓:林吉兵衛 大鼓:井林久登 太鼓:前川光範
 後見:林喜右衛門・河村晴久
 地謡:河村晴道・浦田保親・吉浪壽晃・浦部幸裕・松野浩行・武田大志・大江泰正・河村浩太郎


※入場料   特別会員(年間会員)75,000円 普通会員(年間会員)42,000円
         前売券6,000円 当日券6,500円 学生券3,000円
※問合せ   京都観世会館 075-771-6114


「寝覚」は狂言方も面をつけて謡いながら仕舞もするのです。
天女ペアもかわいらしくて(なかみは男性ですが・・・)どきどき。
不老長寿の薬をもってくる龍ペアもくるくるまわったり飛んだりとにぎやかなことでした。

「舟船」は舟を「ふね」とよぶか「ふな」と呼ぶかで主人と太郎冠者が和歌対決するのがおもしろいです。

「東北」は和歌の和泉式部のおはなし。
男性が演じているのですが、どうきいても和泉式部の声に聞こえてしまうのが能の不思議なところです。

「熊坂」は牛若丸にやっつけられた盗賊の頭領が念仏を頼む話。
熊坂はいかにも悪党らしく、かつよほどにくやしかったんでしょうね。
どかどか足を踏み鳴らしっぱなしでした。

いま習っているのが牛若丸ぞろいなので興味深かったです。
先輩方のされている「烏帽子折」がまさに熊坂たちを牛若丸がやっつける話。
そのほかに、剣術を天狗にならう「鞍馬天狗」、弁慶との出会いの「橋弁慶」。
牛若丸は美しかったそうだから人気があるのかな。

能は平家物語を題材にしているものが多いようです。
いま住んでいる場所がまさに清盛が都を置いた場所なので、なにかのご縁なのかもしれません。




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by tsukisitau | 2011-03-02 12:22 | つれづれ帖*言葉の風景

同明会能  京都観世会館 *囃子方の世界*

2月26日(土)は京都観世会館にて同明会能。

同明会能
2011(平成23)年2月26日(土)        11時 開演
京都観世会館               京都市左京区岡崎円勝寺町44 TEL.075-771-6114


舞囃子「鶴亀」      林喜右衛門
 笛:左鴻泰弘 小鼓:林大和 大鼓:武重方軌 太鼓:前川光長
 地謡:浦田保浩・越賀隆之・深野貴彦・武田大志

舞囃子「放下僧」     片山伸吾
 笛:相原一彦 小鼓:伊吹吉博 大鼓:石井保彦 
 地謡:河村和重・河村晴道・味方玄・味方團

舞囃子「龍田」      大江又三郎
 笛:杉信太朗 小鼓:林大輝 大鼓:谷口正喜 太鼓:前川雪
 地謡:浦田保親・越賀隆之・古橋正邦・武田大志

舞囃子「善知鳥」     今井清隆
 笛:帆足正規 小鼓:林吉兵衛 大鼓:河村大
 地謡:松野恭憲・宇髙通成・金剛龍謹・宇髙竜成

舞囃子「安宅 瀧流」  浦田保浩
 笛:左鴻泰弘 小鼓:竹村英敏 大鼓:井林清一
 地謡:林喜右衛門・河村晴道・田茂井廣道・大江信行

舞囃子「舎利」      味方玄・味方團
 笛:森田光廣 小鼓:古田知英 大鼓:石井保彦 太鼓:前川光範
 地謡:河村和重・吉浪壽晃・分林道治・田茂井廣道

素囃子「乱」
 笛:光田洋一 小鼓:曽和尚靖 大鼓:井林久登 太鼓:前川光範

狂言「棒縛」   
 シテ:小笠原匡 アド:山本豪一 アド:泉慎也

舞囃子「雪」    金剛永謹
 笛:杉市和 小鼓:竹村英雄 大鼓:石井喜彦
 地謡:松野恭憲・宇髙通成・金剛龍謹・宇髙竜成

一調「砧」      杉浦元三郎 小鼓:曽和博朗

能「高砂 流八頭之伝・八段之舞」
 シテ:片山九郎右衛門
 ワキ:福王和幸 ワキツレ:是川正彦・喜多雅人 アイ:小笠原匡
 笛:森田保美 小鼓:吉阪一郎 大鼓:谷口正壽 太鼓:井上敬介
 後見:大江又三郎・片山伸吾
 地謡:井上裕久・杉浦豊彦・浦田保親・古橋正邦・吉浪壽晃・分林道治・大江信行・深野貴彦


※入場料   一般(自由)6,000円 学生(2階自由)3,000円 座席指定1,000円追加
※問合せ   京都観世会館 075-771-6114



よく知らないで訪れていたのですが、囃子方の会だったようです。
とても充実していました。
林喜右衛門さんと金剛永謹さんの仕舞がうつくしいとおもいました。
金剛永謹さん、金剛流の宗家でいらっしゃいました。
かえりにJRの駅の構内で「冬の京都旅」のポスターでおみかけして気がつきました。

仕舞にはいくつか種類があって、たちまわりの派手なものもあり、それはそれでおもしろいのですが、
わたしが舞いたいのはじっと時間が凝縮してとまったかのような静かな緊張感をもった舞かなぁ。


倍音浴とここちよい緊張感にひたった一日でした。




*みてくださってありがとうございます*




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by tsukisitau | 2011-03-02 12:09 | つれづれ帖*言葉の風景

能のお稽古発表会の見学へゆきました。 *浦田保親浦声会大会*

先日の20日(日)には京都観世会館にて浦田保親浦声会大会の見学に参っておりました。
わかりやすくいえば能楽師の浦田保親さんのお社中さんがたの発表会プラスご縁のある方々の奉納演目というところでしょうか。
朝10時から開始。休憩なしで仕舞・素謡・お囃子と謡ありの舞囃子(仕舞のもっと長いバージョン)が夕6時過ぎまでつづきます。
脇席にて。

『橋弁慶』の素謡。
『橋弁慶』は謡のなかで二番目に習う演目です。いまわたしもまさに習っているところ。
おなじ観世流とはいえ、音の扱いが微妙に違うことにびっくりしました。
まず、違いがある、ということにびっくりした~!。
いままで観てきた舞台では違いに気がつかなかったですし、地謡は8名なのですが、それぞれに微妙に違う、ということもなかったので。

続いて仕舞がつづきます。
仕舞は能の演目のなかでも短い部分を(普通は)扇だけで舞うものです。
長くても2-3分くらいでしょうか。
ゆ~っくり謡う曲ならもうすこし長いですが、謡にあわせて舞う型がきまっています。
よくみていると謡の場面を動きや扇で表現しているのがわかります。
型はじつはそんなに多くなくて、基本型の組み合わせによって成り立っています。
それでも、その基本的な型がものすごく大事、だということが舞台をみていてよくわかります。
そして、どうしてこんなに短いのかともおもっていたのですが、きっと集中力が限界なのだろうとおもいます。

10月から習い始めて(月に2度)まだ最初の曲が仕上がらないのですが、
これが一番大事なんだとしみじみとおもったことです。
「次の曲にならないかな~」なんておもったりもしていたのですが、
いやいや、いまきちんと身に着けておかないと先にすすめば進むほどこわい、というのがよくよくわかりました。

舞囃子というのも10ほどあり、これには笛・鼓(大小)・太鼓・地謡が加わり、能の一部を舞うのがあります。
この舞囃子というのの怖さは、お囃子のリズムだけで5分近く舞わねばならないところです。
だいたい緊張が半ばから切れてくるので、ふっとどこまで舞っていたのかわからなくなっちゃうんでしょう。
よくおぼえていられるな~、というのと、舞台ってこわいな~と、おもったことです。

よくお稽古で「もっと大きな声がでます」といわれるのですが、なるほど、もっと大きな声でないと、お囃子の音に消えてしまうことが判明。
なるほど~・・・。


舞台を拝見していてつくづくおもったことは、
舞台は鏡であるということ。
これまでの修練・鍛錬も、現在・瞬間の気持ちのゆれ(それは動揺であったり緊張であったり、緊張が緩んだ瞬間であったりも含めて)が手にとるようにわかってしまう場所であるということ。
それは今回の舞台を拝見してはじめてわかりました。
こんなに見えてしまうものかと、恐ろしいおもいをしました。

また、それだけに能楽師の方々のすごさも、改めて感じ入ったことです。


全部で35ほどの演目、さまざまな演出であれ、すべての舞台に先生は謡をし、目配りしておられました。
当然謡いは全部暗記しておられるのです。
仕舞も舞囃子も。

能の演目は200弱ありますから、どれほどすごいことでしょう。
それができていてあたりまえ。
しかも、その道に入れば、終身、親子・親戚同然のお付き合いをみなさんとしてゆくことになります。
いやいや、おそろしい世界です。


また、緊張にも2種類あることを体感いたしました。

ひとつは、「はらはら」の緊張です。
微妙な演者の不安やしまった!すらもつたわってくるので、こちらにも緊張がつたわるのです。
これはかなりつらい。
なんにせよ、これをなくすために修練するのだなぁとつくづくかんじたことです。

もうひとつは、これまでの舞台でかんじてきた「のめりこむほどの集中」をもつ緊張です。
舞台の上に20人以上いようとも、演者の気配、演者の演じているものの気配だけを感じるほどに集中させるほどの緊張感をあたえつづける、ということがおこなわれている、ということです。
その緊張は心地よい集中なので、たとえ終日であってもここちよいのです。
陶然とするというか。。。
それはものすごく抑えた動きや謡でも表現されているので、すごいことです。
むしろ、勢いのある派手なものよりも難しいのかもしれません。


最後に子供さんたちの仕舞がありました。
子供さんにはすでにそなわっているものがあるので、いつもほほえましいのですが、
声も動きも扇の扱いもとても素直できれいでした。
また学生さんの仕舞もあり、
男の子がしていた仕舞は修羅物で立ち回りの激しい演目でしたが、
勢いあまってつるつる滑っているほどでしたが、それまた好もしくおもわれました。

まさに「初心わするるべからず」。
素直さと学んだままを保ち続けることの大切さをつくづくと感じたことでした。



浦田保親さま
ありがとうございました。






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by tsukisitau | 2011-02-21 21:51 | つれづれ帖*言葉の風景

そろそろ花の季節です。

そろそろ梅も咲き始め、いろんな初春の花芽がうごきだしています。
水仙やヒヤシンスなどの球根も。

いま住んでいる場所は家の傍にちいさな植木鉢をいっぱい並べておいてある下町で楽しいのですが、
撮影には住居が近すぎたり、背景が撮影に不向きだったりと、
ご近所をお散歩しつつのお花の撮影のバリエーションとしてはちょっと寂しいです。
花店も小さめなので、撮影するには不向きすぎ。

空き地もとてもちいさな住宅の跡なので、あまりしゃがみこんでいると絶対不審におもわれます。。。
(猫遭遇率はかなり高めです (^・w・^)


以前よくおとずれていた大阪城梅林や岡本の梅林や服部の緑化植物園に撮影にでかけてもいいかなとおもいたちました。




「そういえば、これまでどれくらいアップしてたっけ?」



私からは、カテゴリーごとに記事一覧が管理できるので、さっそくひらいてみたら・・・。

 ・

 ・

 ・

ありゃ。


梅も椿もアップしきらないうちに桜になっていたりしてるし。

しかも、また桜も初春・春の花たちも整理できてないものも大量に!残ってるし。

ましてや猫写真・・・すっかり2-3年は放置してます。




と、いうことで。


今のバラがもうすぐひと段落つくので、そのあとは梅と椿を蔵出ししてまいります。
(猫もぼちぼち。)
そのうちまた桜の季節になることでしょう。


ありがたいことに、2008年や2009年に撮影したものたちとはいえ、
今みても「アップしたいな」と納得のいくものたちばかり。
われながら嬉しいです。


新作もまたお披露目いたしますね。

おたのしみに~。







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by tsukisitau | 2011-02-18 00:31 | つれづれ帖*言葉の風景

神戸観世会 能 *鶴亀と熊野*

今朝はめずらしく雪がふっていて、六甲山も雪化粧。とても綺麗でした。
お昼から能を観て来ました。



神戸観世会
2011(平成23)年2月11日(木・祝)       13時 開演 
上田観正会能楽堂            
神戸市長田区大塚町2丁目1-14 TEL.078-691-5449


能「鶴亀」
 シテ:藤井完治 鶴:上田絢音 亀:上田嶺貴
 ワキ:福王和幸 ワキツレ:喜多雅人・廣谷和夫 アイ:牟田素之
 笛:杉市和 小鼓:成田達志 大鼓:大村滋二 太鼓:三島元太郎
 後見:藤井徳三・橘保向
 地謡:勇海楽人・山村啓雄・下川宜長・山田義高・田中章文・笠田昭雄・上田大介・藤谷音彌

狂言「宝の槌」    善竹忠亮 岡村和彦 徳田知道

仕舞
 「箙」       久田勘鴎
 「梅」       観世清和
 「鞍馬天狗」  上田公威

 地謡:笠田昭雄・上田貴弘・藤井徳三・田中章文


能「熊野 村雨留」  
 シテ:吉井基晴 ツレ:久保信一朗
 ワキ:福王知登 ワキツレ:永留浩史
 笛:帆足正規 小鼓:上田敦史 大鼓:上野義雄
 後見:観世清和・上田拓司
 地謡:上田貴弘・笠田稔・久田勘鴎・勝部延和・上田公威・上田大介・藤谷音彌・上田宜照

附祝言


*出演者の変更あり*


※入場料(全席当日指定)    前売6,300円 当日7,350円 学生3,150円
※申込み・問合せ        上田観正会能楽堂078-691-5449


神戸の長田神社のあたりは割合知っているつもりだったのですが、
見知ったところをはいっていくと、住宅地の中に能楽堂がありました。


「鶴亀」は謡の最初に習う曲です。
しっている歌が舞台で上演されるのってなんだか不思議で、おもしろいですね。
鶴と亀の被り物をかぶった子供さんが揃って舞っておられてすてきでした。
藤井先生のご兄弟のみなさまも出演しておられました。
お囃子と謡とそれぞれの台詞との兼ね合いがみられるのは舞台ならではですね。
いつもはすらすらと謡うところも、間にこのような舞いやお囃子などがはいるんだなぁとおもいつつ。
天蓋の作り物も立派で、皇帝の舞う姿も堂々としておられてすてきでした。


「熊野」(ゆや、とよむのですよ。)は仕舞の最初のもので、まさにいま習っているものです。
全体の物語もとても興味深くて、ご母堂を心配して帰郷したい熊野さんの心境がわずかなうごきで察せられる舞台でした。
とくに、牛車にのって移動している場面。
牛車といってもたぶん竹ひごに布を巻いたものだとおもうのですが、
ちゃんと乗って移動しているみたいにみえるんですよね。
地謡でみえる景色が謡われ、熊野がそれを眺めていろんなおもいをしているのが微妙な動きでわかるようで。
文を読む場面も、短冊に歌をしたためる場面もあるのですが、それぞれ本当によんでいたりしたためているようで、興味深かったです。


お稽古で見聞きした曲が増えてゆくとなおたのしいことでしょうね。


冬の能楽堂はよくひえます。
とくに足元は靴下2枚でもかなり冷えました。
前回の京都でもかなり寒く、(とくに前半)上着を着ていました。
席にもよるのかもしれませんが。。。
冬はあったかくしていったほうがいいですね。



*よんでくださってありがとうございます*





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by tsukisitau | 2011-02-11 19:18 | つれづれ帖*言葉の風景


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