*月下  桜 の 世界*



カテゴリ:*短歌の世界*( 228 )


「コスモス短歌会」 2010年 1~12月号 自作短歌

忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
おめだるいことですがご了承くださいませ。


2010年(平成22年) 

1月号 杜沢 光一郎選

丸薬をぶちまけたように散らばれる虫の糞ありこの樹に棲むか

山上に天地ことほぎ舞い歌う吾が手の甲に蝶とまりたり

一番に熟れいし柿を見上ぐれば鵯(ひよ)が食いしか半分残る


2月号 森重 香代子選

胸丈に揺れる秋草 黄緑のかぼそき線で風を描ける

秋深し草木はすべてを還したり冬越すために葉も花も実も

霜月の夕日に染まる赤き葉をひとつひとつつまみあげゆく

軸までも透き通る紅ひとつづつひろいあつめてまた地に還す

(12月号 縞りすの歌 藤村学選 津玲海智子評 自解)


3月号  

欠詠

4月号

欠詠

5月号 杜沢 光一選

君の腕を抱えて眠る冬眠の尻尾にくるまるリスの如くに

生命を維持する不安微塵もなく存在できることの奇跡よ

生きているわたしは軀の幾ばくも知らないままで生きてきている


6月号 桑原 正規選

後輪に巻き上げられし水煙がヘッドライトに照らし出される

週末が雨でも雪でもかまわない二人でいることそれがうれしい

雨音のよわきつよきに聴きいっていつしか眠る水底のよう


7月号 岡崎 康行選

君に「未来」吾に「コスモス」あることの 輝ける場所それぞれがもつ

僕たちは言葉に纏わるあれこれも遠心力で振り切ってゆく

今晩は「未来」の仲間にあってくる カチリ鍵かけごんごん降りる


8月号 影山 一男選

日本画のしっとりとした風景は写実だとしる雨上がりの朝

このまんま桜になってしまいたい そうして貴方を包んでいたい

たましいが戻ってくるのは少し後 今日は夜になるかも知れない

静寂と清浄なときに包まれてわたしはわたしを取り戻しゆく


9月号 特選『魂が出た』 宮里 信輝選

東京の朝のラッシュに乗り合わせぎゅうと押されて魂がでた

電車には八百人はいるだろう いるだろうけど一人も知らぬ

並走す電車の車両に君おれば窓開け放ちくちづけをせん

線路脇黄花コスモス揺れ眩し扉付近に立ってる理由

新快速湖西線経由敦賀ゆき このまま乗って行ってもよいか



10月号 木畑 紀子選

この花の名前は何といったかと思案しおれば君も名を問う

降り出した雨音すれど聞こえくる少年野球の大き掛け声

背丈より大きな向日葵咲く町はおはようさんと素直に言える


11月号 影山 一男選

足元にまとわりついた犬たちのリード絡んで一本となる

散歩やだと伏せて意地張る犬かかえ少女は歩くゆうぐれの町

ころころと熊よけ鈴を鳴らすのはハイカーにあらず散歩の柴犬


12月号 狩野 一男選

比叡山登る眼下に琵琶湖見ゆ大いなる水大いなる山

流れゆく白いもわもわ雲のよう雲なのだろう雲に乗ってる

黄ダリアの和菓子の如き造形に見入りて深き呼吸している

美しいものとすごせば穏やかな心地すわれもうつくしきもの (今月の5首入選)



*この年度(前年の年末)の欠詠二回がいけなかった。このために昇級できず。
 「今月の5首」に選んでいただけて嬉しい。
 だんだん3首より4首採っていただけるのが嬉しく、よくばりになってくる。
 この年にはじめて特選に入る。この歌は題詠ブログのもの。
 (特選ということに気づかず、じぶんの歌がどこにいってしまったのかしばらく発見できなかった。)
 いちおう10首のなかにゆるいテーマを決めて出すように心がけている。
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by tsukisitau | 2012-05-24 23:08 | *短歌の世界*

「コスモス短歌会」 2009年 8~12月号 自作短歌

忘備録として既に発表した歌をアップしておきます。
おめだるいことですがご了承くださいませ。


コスモス短歌会  2009年(平成21年)4月入会

8月号 小島 ゆかり選

何もせず横たわっているだけのわたしの爪は絶えずのびおり

静寂と沈黙愛し横たわる我はこのまま何になるのか

猫なりに気をつかいつつ生きている砂浴びの順伏せ待つ黒白


9月号 宮里 信輝選

家を出てお互い離れているほうが程よい加減が保たれている

一斉にクラッカーが鳴り響くがの鉄砲百合は祝福の花

穏やかに互いを想い手でふれるわたしは君の一部になってる


10月号 柏崎 驍二選

おくと打てば奥村とでる携帯に慕うこころが残されている

知らせればよかったって月曜の夕にも思う金曜の虹

午後四時に土よりぼこっと生まれ出で歩道横切る蝉の幼虫


11月号 木畑 紀子選

灰色の空と海との境目をまさぐるように滑りゆく船

氷には小指で突いて窪ませたようなえくぼがひとつついてる

朝起きる光を浴びて目を閉じる宇宙のなかに今日生まれたの


12月号 影山 一男選

みぞおちにみどりの蝶が飛んできた一瞬にしてけやきになった (今月の5首入選)

米粒の大きさほどの蟻の巣に突き刺さりたる透明の羽

なにゆえにいきているのか考えるふうな顔して猫 糞をひる

縞リスを飼ってもいいかと立ち止まる君の不在の日曜の午後
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by tsukisitau | 2012-05-24 22:55 | *短歌の世界*

題詠blog2011に参加いたします (月下  桜)

今年も題詠blog2011に参加いたします。

おととしは50前でタイムアップ;;
昨年は前後の題を詠み込むということで一月ほどで完走できました。
今年も題詠blog2011ならではの歌がうまれるかとおもい、たのしみです。
どうぞよろしくおねがいいたします。
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by tsukisitau | 2011-02-07 00:23 | *短歌の世界*

わからない歌とは。

『短歌研究』2月号に穂村さんの50首が載っていて興味深い。
それとあわせて「わからない歌」特集がまたおもしろく、わからない歌にひきあいにだされている穂村さん。
そもそも「わからない」ってなんだ?というあたりからしておもしろいとおもう。

「わからない」、あるいは「わかる」というのは、いろんなとらえかたがあるのだろうけれど、
じぶんのなかのなにかと共鳴しあうかどうか(それが不協和音だとしても)ということなんじゃないかな、とおもう。

歌を「読む」ということについてはさまざまな方法があったり解釈がちがうのだろうけれど、
一文字一文字の意味をたどってゆく方法であったり、
歌を詠まれた背景や情景を資料で辿る方法であったり、
その人となりをしることで浮き上がってくるものであったり、
いろんな手段でのアプローチがある。

たとえば岡井さんが講演会で話をされていた、
白秋の
春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面の草に日の入る夕

これが、森鴎外の邸宅でもよおされた題詠の歌会において詠まれた歌であって、何月何日・メンバーはだれそれが同席、時期は春、鳥はうぐいす、場所は鴎外邸宅からの風景そのままだ、と史実にもとづいて分析されたが、
「(だからこの歌が)わかった。」ということにはならないとおもう。
この歌の前にある叙情あふれる随筆(エッセイ)や同時代やまたべつの作品の詩などの作品を読み比べて白秋の叙情性にちかづいたほうが寄り添えるような気がする。
だからといって、「わかった」ことにもならない。
「わからない」からといって、わたしのこころのなかと共鳴しあわないかというとそうでもなくて、
わからないけれども、(意味不明だけれども)なんだかいいきもちになったり、
透明な淡い色彩がみえたり、繊細な音や空気の振るえがかんじられたりする歌がたしかにある。

難解な歌に引き合いにだされているのが塚本邦雄の歌で、
どの歌もやっぱり難解なんだけれども、どちらかというと絵画のなかである具象に寓意をもたせるような手法でねっとりと描かれているような印象をもっている。
だから寓意と具象の関係性を塚本邦雄の作品やそのほかののこされたものでどういう思考性をもって構成されているかというあたりを読み解いてゆくと、案外わかる歌もおおいのかもしれない。


また「わたしはこんなふうにうけとった」と表現していくことは、
「わかった」というよりも、もうすでに「わたしの解釈のなかでの世界の構築」になっていて、
「わかった」からはまたはなれていっているようにもおもわれる。
(これはこれでかなりたのしい。)


短歌・現代詩のみならず、美術や音楽においても、
表現に関してはあらゆるものがあり、
わたしたちの「わかる」範疇を軽々とこえてゆく。


「意味」や表現者の「意図」がつたわらないものは、表現たりえるのか。
あるいは、「意図」と作品がその重みとつりあっていないものはどうか。
たとえば、先日公開放送されていた黒瀬からんさんと斉藤斎藤さんと佐々木あららさんたちの
「からんとかろん」のなかで言及されていた、
「佐々木あららさんと桝野さんとのちがい、あるいはほしのしずるの存在との違い」と
いま大量生産されている短歌(短歌の形をした散文かもしれない)をかぎわける力があるのかどうか自信がない。
また、意味的には明白なんだけれど、それをなにかのときに思い出したり引き合いにだしたりするような歌としてのこりえるのかどうかも疑問だったりする。
(もっともじぶんの歌がいちばんあやうい。)
それは文化的にもあらゆるものが過剰生産・過剰消費されていっている流れとして短歌の一部分もそうなっているのかもしれない。







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by tsukisitau | 2011-01-26 20:32 | *短歌の世界*

コスモス短歌会 2日目。 宮英子さんと奥村晃作さんと大松達知さん。

軽井沢でのコスモス短歌会です。

2日目は「題詠」の歌会。
題は「かる」です。

信濃の枕詞で「みすずかる」っていうのがあるんだね。
今回初めて知りました。

この「かる」が曲者で、「軽い」「軽々」でつかうと軽い歌になってしまったり。
詠みこもうとする意欲が先にたってしまって、それが露出してしまったり。
みごとに多くの歌たちがお三方にばっさばっさと刈り取られてしまいました。。。w。。。

ネットでは題詠のことが多いのですが、題詠の奥深さをしった2日目でした。


昼食もご一緒させていただきました~♪

「うふっふ~♪」なおふたりです。
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宮さんもいらっしゃいました。
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このあと、ご一緒させていただいた写真と、
わたくしめが奥村さんの腕にくっついてきゃ~きゃ~♪ 言っている、
すばらしい出来の写真があるのですが。。。
それはもう、なにかのときに写真をだしてくださいといわれたら、その写真を出したいくらいにいい!
宝物です~!!!


お三方と!
「あの!握手しても、いいですかっっっ!」
「あの!せっかくなのでっ!!! 腕くませていただいてもよろしいですかっっっ!!!」
きゃ~~~♪
「はぅ~~~♪ しあわせすぎます~♪」
*しあわせのおすそ分け~♪*





あまりのしあわせすぎに意識朦朧w
昼食は宮さんまたワインですw
おしゃれですね~。
10月半ばでしたが、
もうすでに「ボジョレーヌボーの会は今年はどこでするの~?」と楽しみにしておられます。
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このあと、ホテルのバスを借り切っての周遊です。




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by tsukisitau | 2010-11-05 19:22 | *短歌の世界*

コスモス短歌会 奥村晃作さんと大松達知さん。 *うふっふ~♪*

夕食のあとは懇親会。
歌会の隣の宴会場です。
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こちらではマクロカメラをだして撮影させていただきました~^^

奥村さんがうたわれたのは、
「夏が過ぎ 風あざみ だれの憧れにさまよう 青空に残された 私の心は夏もよう~♪」
井上陽水の『少年時代』でした。
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大松さんがうたわれたのは、
「流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます~♪」
レミオロメンの『3月9日』でした。
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そしてお二人で歌うのは。
「探しものは何ですか. ... 探すのをやめた時 見つかる事もよくある話で・・・」
井上陽水の『夢の中へ』。
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うふっふ~♪
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旅行のバスのなかでみんなで歌った曲だそうです。
お二人にとっては、欠かせない曲。



じぃっとききいる奥村さん。
隣にきておはなししてくださったのです~♪
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うっひゃ~♪
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どきどき♪
いいお顔です~!
(家で取り込んでデスクトップでみたとき「きゃ~!」っていっちゃいました!)



大松さんも隣にきてくださいました~♪
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なかなかいいお顔です~!
大松さんには撮影しているところをすぐ察知されてしまいましたw
撮影していることを忘れてもらえるくらいさり気なく撮りたいですね~。


懇親会の席には、みなさんもちよりで手作りの郷土のおつまみをだしてくださいました。
栗の甘露煮。(おおきくてワイン味がしましたよ?)
小鮒の佃煮。(たんぼに放って泥抜きしたのを売り出しているそうです。おなかがぷくっとしていてかわいい)
茸のきんぴら。(なかなかみられない茸をきんぴらにしてくださいました。)
黒い豆の甘煮。(黒い空豆みたいな豆が甘くておいしかったです。金時豆みたいでした)
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このあと、ホテルのバスをだしてくださって、星観会があったのですよ。
たのしみにしていたので、ありったけの服をきこんで参加しました~。
まっくらがりなので、いったいどこをどう走っているのかわからないものです。
どうやらレタス畑のようでした。
主催の橘さんがものすごく詳しい!(星も茸も自然のことなんでも)
プラネタリウムみたいに懐中電灯で指し示しながら星や星座の話をしてくださいました。
かなり月があかるめでしたが、傾いたころをみはからってつれてきてくださったのでした。

上をみあげていると首がこるので、大松さんはごろり。
わたしもごろり。
ねっころがると、そらがひろくみえますね。

これはカシオペアの右の部分。
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星っていっぱいあるんだなぁ。

すっかりわすれてしまっていた、なつかしい星のなまえとか。

流れ星も3こみえました。


いろんなことをいっぱいおもって、おもって、からっぽになりました。


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ありがとうございます。



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by tsukisitau | 2010-11-04 20:43 | *短歌の世界*

コスモス短歌会 宮英子さんと奥村晃作さんと大松達知さん。

軽井沢はサイクリングも充実していましたが、本来の目的は歌会!


最大の失敗は、受付を先にすませてなかったこと><
受付をすませてから着替えしたらよかったです。
軽井沢に到着する列車の本数は限られているので、乗り損ねたかとご心配おかけしてしまいました。
ごめんなさい。


ホテルマロウドでひらかれました。
貸切状態です。
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通常歌会ではどの歌についてコメントするのか、そもそも歌そのものも伏せられていることがおおいのですが、こちらでは事前に詠み草をおくっていただいていて、しかもコメントする歌もきまっていたのでおおいにたすかりました。
また、マイクをスムーズにまわせるようにと、席とコメントする順番とを工夫されてのこと。
おこころくばりにあたまが下がりっぱなしです。

一日目は自由詠。
季節を詠みこんだ歌がおおいです。
講師のお二方も、一応コメントする歌はきまっていつつも、
それぞれの持ち味をいかしていろんな歌にコメントしてくださいました。
また、ゲストの宮さんも盛んにご発言してくださり、ありがたいことです。

宮さんのおっしゃりようが、また品がよくて。
なかにはきびしいご指摘もやんわり茶目っ気でカバーされたりと、なんとも素敵なかたです。

夕食では御前に座らせていただけるご縁となりました。
白ワインがお好みでいらっしゃいます。
興にのってこられると、バラの花をグラスに。
となりの大松さんに、
「君に捧げん~♪ 薔薇の花!」
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大松さん。
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隣のわたくしもお相伴させていただきました。
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奥村さんにも~。
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なんとも優雅でかわいいかたです。
「かたじけなさに なみだあふるる・・・」くらいは言ってみたかったなぁとあとになってしみじみおもうのでした。

しかも、ホテルマロウドはお食事が美味しいです!
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つづきます。


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by tsukisitau | 2010-11-04 19:56 | *短歌の世界*

短歌点オフ会。 *濃かった!*

10月23日(土)は、
みくしいのコミュ「短歌点」
(題詠でトップをとったひとが次の題および選歌をする)の
オフ会に夫:瀬波と参加してきました。
「短歌点」・・・ほとんど参加できてないけれど・・・w・・・
短歌のことを語れる友がいるってうれしいです。


前回はノーマルな歌会でした。
今回はエリンギの会、(アブノーマル、というか、歌会ではない会)ということで、
好きな歌人を一人:歌を7首あげ、熱く語る!!!
というテーマでした。


エリンギの会、みなさんがテーマに掲げた歌人を発表です!!


瀬波麻人さん・・・「加藤治郎」

リスさん  ・・・「早坂類」

ふみまろさん・・・「吉川宏志」

笠原さん  ・・・「水原紫苑」

月下 桜さん・・・「奥村晃作」

藻上旅人さん・・・「杉山理紀」

きらくさん ・・・「柳澤真実」

パンタタさん・・・「松野志保」

拓諳さん  ・・・「今野寿美」

きくさん  ・・・「紀野恵」

ツトムさん  ・・・「松木秀」


当日きくところによるとツトムさんも「奥村晃作」を挙げていたとのこと。
ここはぜったいゆずれないところです。

大阪道頓堀のサイゼリヤというファミリーレストランで陣取って。
10名ですから70首。
歌をはしょったとしても。。。
1時開始6時過ぎ解散・・・・。

ときどきプテラノドンみたいな「ぴきゃーーーーーーーーーーー!!!」というこどもの声が
響いていたり。

お店の方からしたら、不思議な集まりだったでしょうね~。。。。

濃かった~・・・・w


やっぱり、歌を詠む原点ってそれぞれにあるんだなぁって。
いろんな方向にいきつつも、原点にたちかえりつつがんばろうっておもえたりするんだなぁって。

どうして好きなんだろう。

あらためてじぶんなりの言葉にだしてみると、
あぁ、そうだったんだって、気がつくことが多かったです。


「奥村晃作」さんの犬のうた。

 犬はいつもはつらつとしてよろこびにからだふるはす凄き生きもの


瀬波が電車の隣の席でNHK短歌をひらいていたページにあった歌。

すごいっておもった。

「犬」をとらえきっているとおもったし、わたしもこんなふうに生きていいんだっておもった。
こんなふうに生きようっておもった。
素直にあらゆるよろこびを受け取って、うけとったよろこびをいつでも素直に表現しようっておもった。

だから、「いま」 がある。


そのほかに挙げた歌は以下のとおり。


どこまでが空かと思い 結局は 地上スレスレまで空である

海に来てわれは驚くなぜかくも大量の水ここにあるのかと

これ以上平たくなれぬ吸殻が駅の階段になほ踏まれをり

フラミンゴ一本の脚で佇ちてをり一本の脚は腹に埋めて

信号の赤に向かひて自動車は次々止まる前から順に

轢(ひ)かるると見えしわが影自動車の車体に窓に立ち上がりたり



「ただごと歌」は認識・発見・気づきの歌。
ものすごく素直で、「わぁ~、そういえば、そうだよね!」と共感してしまう歌。
でも、トリビア(豆知識・雑学)とかではなくて、
世界を「自分世界」に定義しなおす、という感覚に近いとおもう。


そういえば、駅の階段の吸殻、みなくなったな~とか。
(すごい時代の流れのはやさ!しかもいい方向!)
そういえば、雀とか鳩とか烏は一本脚でたたないな~とか。
(寒いところの鶴とか、水の中の鷺とかは立つかな?)
そういう点で、「自分世界」の辞書が拡大していく感覚がおもしろいです。



他の方のあげてくださった歌と歌人さんも、よんでみたいっておもいます。


ありがとうございました。


あまりの内容の濃さに、しばらく(数日)あたまが飽和状態でした。。。。w。。。。



またご一緒できますことをたのしみにしております。





*よんでくださってありがとうございます。



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by tsukisitau | 2010-10-27 11:24 | *短歌の世界*

8月7日合同歌会「大阪学生短歌シンポジウム」参加報告。

8月7日に大阪中央公会堂にて開催されました、
合同歌会「大阪学生短歌シンポジウム」参加してまいりました。

テーマは「話し言葉と文語」。
現代短歌には「話言葉」「昔の言葉」「その両方」で読まれた作品がありますが、
あなたはどうですか? 
歌会形式で互いの作品を批評しつつ、「言葉」を通して短歌の明日を語りあい、
会派を超えた交流を深めましょう。

とのことで、夫と参加いたしました。


大阪府立大学教授 村田右富実氏は「七夕歌」の時代の変化を例に歌の変化を示唆してくださいました。


アララギ派主宰、浄土真宗高田派法主 常磐井猷麿氏は歌の叙情性の欠如をさまざまな事例から示唆してくださいました。


そのあとはコメンテーター諸氏がかたりあってくださるものとおもいきや・・・
村田氏・常盤井氏にくわえ、短歌新聞社の玉城さん・「解放区」「日月」所属の三原由起子さん・「未来」所属の大辻隆弘さんと黒瀬珂瀾さんが主催者の田中教子さんの振りにより提出した詠み草を寸評、その直後に詠み人自解が指名されてくるという。。。恐怖の歌会でありました。


わたしの提出詠み草は、

  僕たちは言葉に纏わるあれこれも遠心力で振り切ってゆく

と、一応テーマに沿った歌を提出させていただいたのですが、
常磐井氏には「うーん・・・これは・・・」と首をひねられ、大辻氏には「遠心力がねぇ・・・」と・・・。
はぅ~・・・こわい。。。

まぁなんとかかんとか乗り切りました。

夫が隣に居てくれて心強かったです;;


これを機会にご縁をいただいた方々もいらっしゃいますので、
勇気をだして参加させていただいてよかったとおもいます。
ありがとうございます。


いままでぱらぱら数首読んでは放置していた歌集たち(北原白秋・斉藤茂吉・宮柊二・・・)も
しばらく集中して読もうと、枕元に常備してあります。(辞典も・・・)
葛原妙子全歌集もスタンバイしております。
夏休みの宿題みたいですね。
そうそう、古文文法もすっかりわすれているので、古語辞典と古文文法の参考書にも取り掛かっています。
書写もはじめました。
やってみようとおもったことはなんでもやってみようとおもいます。
歌のせかいがよりふかくたのしめたらいいなぁとおもっています。





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by tsukisitau | 2010-08-13 23:06 | *短歌の世界*

廃村を告げる活字に桃の皮 ふれればにじみゆくばかり 来て  東 直子

     廃村を告げる活字に桃の皮 ふれればにじみゆくばかり 来て    東 直子




わたしのみた風景です。




高校生の女の子。


食後のデザートの桃はいつもおかあさんが用意してくれる。
くしがたに切ってあってフォークで刺してたべるのだ。
それはそれでおいしいんだけれど、西瓜をスプーンでちまちまと種をとりながら
一口づつ食べるのと似ていて、「なんだかちがう」のだ。

桃も西瓜もぼたぼたと指や手や顎なんかを果汁をしたたらせながら
前屈してかぶりつくのが「ただしい」食べ方だとおもう。


きょうは夏休みで、うだるように暑くって。

なんかないかな~って冷蔵庫をあけたら桃があった。

今日こそ、「ただしい桃」のたべかたを実践するにふさわしい。


適度に冷えた桃はわたしがいうのもなんだけど、少女の肌のようで、
うっとりする。
色もすてきだし、産毛すらかわいらしい。
それにいいかおりがする!
これは少女といわずしてなんといおうか。
手にとって眺めているだけでうっとりする。


食卓に無造作におかれた新聞の山から適当にひとかたまりを取り出し、
じっくり桃を鑑賞してから皮を剥く。

この皮を剥くのもたのしい。

夏休みに日に焼けた肌の皮を剥くのがたのしいように、
薄く薄くちぎれないようにぺろーんと剥いてゆく課程が楽しい。
集中力を最大限に発揮して慎重に剥くすがたは、
まるで日本画から和紙を剥離するときの緊張感に似ているではないか。

すぐちぎれてしまったときはかなしく、くやしい気持ちすらする。
大きくめくれたときにはそのまんま保存しておきたい気分にすらなってくる。


うまく剥けたところから、かぷりとくちをつける。
口のおおきさに適度にあわせた範囲を剥いていくのがちょうどよい。
あまり剥きすぎると、汁が滴りすぎるから。

ひんやりとした甘美な桃の香りが口のまわりに漂って、しあわせなきもちになる。
桃が不老長寿の果物だったり、邪気をはらったりするのもわかる気がする。

歯の隙間に繊維がつまるのが難点だが・・・




二口目をかじるころ、わたしは手元にきがついた。
桃の汁が垂れている。
皮をおいたところも滲んでいる。
新聞の下の文字がみえる。



廃村  



廃村って 村がなくなるってことかな。

だれもいなくなるのかな。
だれもいなくなったのかな。
それとも、ダム建設かなにかで移転することになったのかな・・・?

廃抗とか廃校とか廃業とかはなんとなくわかるようなきがするし、
しかたないよねっていう歴史の必然性みたいな雰囲気も感じる。

廃村って・・・よくわからない。
規模が大きすぎるからかな。
廃町もないし、廃国もないもんね。


桃を手にしてぼんやりしていたら、小さな女の子のちいさな声が聞こえたような気がした。


「来て」・・・


え、なに・・・?


「来て」・・・


わかんないけど、たしかにきこえる。ような気がする。

「来て・・・きこえたでしょう」

泣いているちいさな女の子。
黒髪のおかっぱ頭。薄紅の着物に赤い帯。

「この村がなくなってしまうの。」

「この村にだれもいなくなってしまうの。」

「わたし、ずーっとずーっとここの村の家で暮らしてきたの。
わたしのこと、みんなたいせつにしてくれたの。わたしもみんなのこと大切にしたよ。
ずーっとずーっとそうやって暮らしてきたの。」


「この村がなくなってしまうってきいたわ。わたしはこの村からでられない。だから・・・来て・・・」


「来て・・・」


「来て」




桃を持った手首から腕をつたって肘から、
ぽたぽたと汁が垂れる。
女の子の涙のように。
桃も熱をもってきているように感じる。
少女の頬・・・?

わたしは身動きできない。
桃を片手に汁を滴らせて。
どこへもゆけない。
来て。わたしをこの時間から抜け出させて。





(2010・08・05)




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by tsukisitau | 2010-08-05 22:38 | *短歌の世界*


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