*月下  桜 の 世界*



さやえんどうの歌 「コスモス」2012年11月号

「コスモス」2012年11月号の「9月号の10首(あすなろ集・その二集)」のコーナーに取り上げていただきました。

 抽出・総評は才野 洋さん、指名者評は高野 公彦さんです。


   さやえんどう色した椅子が真四角に一粒一粒並んでおりぬ


 さやえんどう色した椅子が一つ一つ整然と並び、真四角になっている、と歌っている。
 例えば幼稚園の教室とか、あるいはもう少し大きいホールで、さやえんどう色の椅子がたくさん並び、
 上から見ると真四角に見える、そんな風景か。幾何学的だが柔らかい不思議な景。(高野 公彦)


 
 総合病院の待合ロビーは長椅子が多い。場所によっては背もたれもない。
 ある一角の六つほどの椅子たちは背もたれも肘掛もある一人用の椅子たちで、
 爽やかなグリーンピース色だった。
 「ひとり分」を確保してくれる椅子が数脚あることがひとりで待つ私のこころを守ってくれた。(月下 桜)



 「緑」とは言わず「さやえんどう色」と言ったことで「サヤエンドウのような椅子」とまで連想が広がる。
 例えば、豆が莢の中にきちんと収まっているように、きちんと並べられた椅子であるとか。
 そしてまた、この初夏の味覚を味わう爽快感に似た感覚をもたらしてくれる椅子であるとか。
 ただ一首のなかに、そのような主観的感覚を表す言葉があればもっと良かったと思われる。(才野 洋)



*詠んだ歌がどのように伝わっているのかを伺う機会はとても少なく、貴重な体験でした。
 ありがとうございます。


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# by tsukisitau | 2013-09-05 20:21 | *短歌の世界*

「コスモス短歌会」 2012年1月~12月 自作短歌

忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
おめだるいことですがご了承くださいませ。


2012年(平成24年) 

1月号 杜沢 光一郎選

両腕を思いきりとおくへ伸ばしたら抱きしめられるような青空

振り向けば君もおなじく両腕をぐうんと伸ばせり秋空のもと

なぁんにもしなくったって気持ちいい空を見上げてあはあは笑う


2月号 武田 弘之選

一反の経糸(たていと)三千八百本ふたりがかりで一日かかる

膨大な経糸にまた糸かける綾なすために三本ごとに

「糸の張りに合わせて織る」とのたまえる北村の織りは祈りのかたち

文様が変化してゆく幾何学の花から丸へ丸から波へ



3月号 特選『B席』 狩野 一男選

神戸では雨の上がれる朝なれど一時間後の東京は雨

地下鉄の終着駅は三階で狐につままれたままの渋谷駅

「まだやで」と乙女が言いぬ神戸行きスカイマークの117便

B席は東京タワーと東京にさよなら、またねと言うための席

呼応するこだまのごとく響きあう鼓のポートタワー ただいま



4月号 特選『群鳩』 桑原 正紀選

旋回する鳩の群れありて革命のエチュードのごと不意に降りくる

雷雲の色纏う鳩が降りてきて喉ふくらませひとしきり啼く

公園の鳩の群雲うごめきて近づきにけり吾の足元

土砂(つちすな)にさざなみあると見えければ数多残れる鳩の足跡

黄緑のバックネットの菱形にすぽりすぽりと雀がはいる

鴨川に鴨おらずして白鷺の十五羽ほどが佇んでおり



5月号 特選『雪の標本』 狩野 一男選

薄氷(うすらい)の紋様妖しく艷めきて人差し指で触れてしまいぬ

南極の底にねむっているというむかしむかしの雪の標本

順位より「腰きついやろ」と心配すスピードスケート観てるおばちゃん

身を低くかがめたるまま滑りゆくスケート選手の表情みえず

スキー靴脱ぎたる後もしばらくは履いたままだと脚錯覚す

そういえばありんこ見ない日の続き気づかぬまに冬深まりぬ



6月号 特選『野菜のこえ』 奥村 晃作選

白菜の種知らずして白菜をはりりはりりと剥がしゆくなり

白菜の採られし後(のち)も生きていて芯より葉っぱうまれつづける

蕪の葉をざくりと切れば如月の雪のした萌えさみどりの見ゆ

刻むとき野菜のこえの聞こえぬを大いなるものの計らいとせん

浅葱(あさつき)の黄緑緑深緑 椀に落とせばぱっと散るなり



7月号 特選『傘』 津金 規雄選

旅先の最終日にはいつも雨 黒き雨傘また二本増ゆ

雨傘の歌詠みおれば「あまがさき」不意に車掌の声の降り来る

低き傘二つ歩けばその後ろ明るき傘がひとつ歩めり

黒き傘二つならんで昼時のサラリーマンの背広が揺れる

雨しげく降れる日なれば雨の歌ばかりを流すファミレスに居る



8月号 木畑 紀子選 (その2三圏)

機嫌よく過ごしいるらしメールには笑顔の顔文字ひとつ添えられ

ファミレスで歴史小説二冊読む吾のほかにはファミリーばかり

たぶん二泊三日くらいになるかなと玄関で告げる君のやさしさ



9月号 田宮 朋子選

さやえんどう色した椅子が真四角に一粒一粒並んでおりぬ

大型犬吼えるごとくに白髪のサラリーマンのくしゃみ響きぬ

われ思案しつつ歩めば「とりあえず」若き男の応え降りくる



10月号 特選『蛇の坂道』 小島 ゆかり選

朽ち縄というより伸びた自転車のチューブのかたちに横たわる蛇

坂道をのぼりゆく猫振り向いて歩きこし道確かめている

むくむくと影動き出し黒き犬ベンチに座る主人へと寄る

二時間の後にも同じ場所でみる散歩途中の犬とおじさん

残像のへばりついている辺り避けつつのぼる蛇の坂道



11月号 特選『靴下たち』  大松 達知選

真っ暗な洗濯槽から真っ黒な靴下たちを掴みだしたり

あかるみに出でたる黒き靴下が鰻のごとく籠に重なる

一尾づつ品定めする 漆黒の靴下たちは微妙にちがう

君の手がスマートフォンに触れるたびスマートフォンを叩き壊したし

くちびるはスマートフォンに代われないわずかなれども優越感もつ



12月号 特選『快速電車』  田宮 朋子選

雷と思えどなかなか近づかず雨雲をゆく飛行機の音

電車での通勤やめたからだろう一段飛ばしで駆け上がれない

超えてきし神崎川をまた越えて京都に向かう快速電車

満員の電車の行く先くるくるとまわって表示は「回送」となる

立ち止まることなき少女の群れのなか吾はひとりで立ち尽くしたり




*同年1月より 『桟橋』に入会させていただきました。
 12首詠、添削なしです。
 批評会(10時から17時までみっしり)に参加したら、自分の歌の批評も伺えます。
 (もちろん、ほかのかたの歌の批評も指名されます。。。)
 ほかの方の批評を伺っているのも、ものすごく勉強になります。

*2012年は8回も特選に選んでいただきました。しかも6首採っていただいた月もあり、
 ありがたいことです。
 提出歌に添削が入って掲載されていることもあり、手元の原稿と見比べるのも非常に勉強になります。
 連想・類想の歌は、ともすればごっそり落ちてしまうことも判明。
 選歌と配列の重要性を感じます。
 
 
*さやえんどうの歌はのちに自解も発表。高野公彦さんの読みも併せて。


読んでくださってありがとうございます。


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# by tsukisitau | 2013-09-05 19:55 | *短歌の世界*

尼崎農業公園のバラ 「ダブル・デライト」「ニコロ・パガニーニ」「パパ・メイアン」

今年の春に撮影したバラです。


「ダブル・デライト」
大輪のバラです。
不思議な咲き始めの姿。
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開くと色が花びらの外側に抜けていく感じ。
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「ニコロ・パガニーニ」
ぎゅっと圧縮された濃厚な赤。
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「パパ・メイアン」
メイアン一家はバラの作出一家で有名です。
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みてくださってありがとうございます。

つづきはまた後日。



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# by tsukisitau | 2012-11-10 20:22 | 薔薇

新潟の旅 その8 ~弥彦神社奥宮へ~

新潟の旅です。

ハイカーの皆さんがむかってゆかれるほうにいってみることにしました。
お散歩気分が。。。
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石段。。。
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このまますすんでも奥宮があるんやろうか・・・?と心配になりつつのんびり歩きました。
可憐な野菊です。
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途中でNHKの電波の施設点検をしておられる方々がおられました。
奥宮は鳥居があって、一段高く、ひらけているところでした。
磐座のようです。
ご挨拶しました。

みごとな眺望です。
左に平野、川が蛇行していて、日本海にそそいでいました。(西をむいています)
まるで天皇の国見みたいです。
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ふりかえると、さっきまでいた広場がみえます。
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よくみると新潟市街もみえます。
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新幹線の駅を中心に稲田と街がみえました。
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いちど通った道はなぜかはやく戻れます。
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ロープウェーで下山、またマイクロバスで神社前まで送ってくださいます。
駐車場のあたりからタクシーに連絡して、さくらの湯という源泉かけながしの温泉にむかいました。
ご高齢の運転手さんのおはなしをうかがっていると発音が新潟やな~と感じました。

雪が「いぅき」(ほとんど、いき)と聞こえます。
菊は「くぅいく」、十一月は「ずぅいつがつ」。
カ行の発音がのどの奥でならすようなかんじ。
イントネーションも微妙にちがいます。
方言大好きなわたしとしてはうれしい時間でした。

さくらの湯は露天風呂もあって、杉の緑にひかる秋茜の群れ飛ぶのを眺めつつのんびりしました。
透明のお湯で、炭みたいなのがもわもわっとただよっていました。
きもちよかったです。
足湯でものんびりしました。
女性専用で横になれる場所が確保されていてよかったです。
送迎バスで弥彦駅まで送っていただきました。

途中で大鳥居がみえました。
三輪大社の大鳥居みたいです。
弥彦山自体がご神体なのかもしれません。
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駅には栃の実が置いてありました。
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すでに夕暮れ。
乗り換えの吉田駅では幻想的な風景がみられました。
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新潟市内のマンホール。
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信濃川でしょうか。
あ、萬代橋かな。
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夜行バスでしたので、バス乗り場の近く(新幹線の入口の東側)で新潟のお土産をみました。
潮風にあてた鮭の切り身もありました。地酒もいろいろ。
天日干ししたという新米が2合の小さな袋にはいって並んでいました。

おすすめしていただいていた笹だんごも。
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おもっていたより笹のかおりがしっかりしていて、むちっとしていました。
蓬も濃厚。美味しくいただきました。

ふのりでつないでいるというへぎそばもいただきました。
つるるんといつのまにか消えていく感じ。。。
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天地豊作というお店(居酒屋風)ではこしひかりのおにぎりを。
ふきみそがおいしかったです。
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雪室珈琲もおいしかったです。


充実した新潟旅行でした。



みてくださってありがとうございます。




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# by tsukisitau | 2012-11-09 21:52 | *風景*旅・神社など

新潟の旅 その7 ~弥彦山へ~

新潟の旅です。

弥彦神社の拝殿からすぐのところに弥彦山に登るロープウェー口への送迎バスがありました。
森の小道の斜面をのぼっていきます。
万葉集の植物があちらこちらにうえられていました。

15分おきに運行しています。
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下から見るとこんなかんじ。
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上るとみごとな眺望です。
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東京スカイツリーとおなじ634mだそうです。
青くかすむ山々が美しく、刈り取られた田んぼの色も素敵です。
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お昼時で、頂上には小学生がたくさん遠足に来ていました。
一年生も高学年と手をつないでのぼってきていました。
複数の小学校が登ってきていたようです。
口ぐちに「すげー!」といいながら見晴しのいい風景を楽しんでいました。

佐渡です。
青い雲みたいになっています。
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赤とんぼがものすごくいっぱい飛んでいました。


この風景をながめながら新潟駅でかっていたパンをお昼にしました。
コッペパンにピーナッツクリームやバタークリームがはさんであるレトロな味。
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絶景かな~。
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おしえてくださった新潟の山下さん、ありがとうございます~!

お昼にしていると、一般のハイカーの方々もしょっちゅうのぼってこられて、
「あー、今日は晴れてよくみえるね~」
「昨日よりは晴れすぎてぼやっとしてるね~」
「大佐渡・小佐渡~」
という声も聞かれました。

みなさん、一目みて、一息ついてから、左手のほうへむかっていかれます。
わたしも(ロングスカートでしたが)いってみることにしました。



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# by tsukisitau | 2012-11-08 00:34 | *風景*旅・神社など


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