*月下  桜 の 世界*



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コスモス短歌会 『桟橋』 115号詠み草など

忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
おめだるいことですがご了承くださいませ。

コスモス短歌会 『桟橋』 115 号詠み草



    『実 家』


四本の電車乗り継ぎその前後バスにも乗りて実家へ向かう

ただいまと実家の前で言うことにためらいをもつ吾にありたり

ドーナツをみながら納豆食べようという父である摩訶不思議なり

多様な葉交じれる中の三つ葉のみ父の摘みきてお浸しにする

買うことを躊躇い買わぬ果物を実家にいるときふんだんに食む

お風呂にもローテーションがあるらしく今日は一番、二番と言いあう

両親の解きえぬパズルをするすると目の前で解くことの哀しも

背後より眺めて居ればうたた寝をしている父が椅子から落ちそう

海外のミステリー見て筋書きが分からんかったと言いあう父母

看取るべき親を亡くしし両親は夜中に平気で爪を摘みたり

真夜中にモーツァルトのメヌエット厨に響きポットの湯が沸く

朝七時ひとの気配に目を覚ます 半年ぶりかこの感覚は


*題詠  架空の地名を詠む

 過去世ではムー大陸の巫女という占いさえも信じてしまう


*アンケート 最近あったちょっとこわいこと

 玄関に父が帰ってきた気配がして「おかえり」と顔を出すと誰もいない。
 ということが、一度ならず度々あること。




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by tsukisitau | 2013-09-16 21:14 | *短歌の世界*

コスモス短歌会『桟橋』 114号詠み草など

忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
おめだるいことですがご了承くださいませ。


コスモス短歌会 『桟橋』 114 号詠み草


  『遊歩道』

暖かき日に誘われていざゆかん歩いて五分の烏原貯水池

ほほほほほ ほほほほけよと鶯のさえずり不意に近くよりする

ジョギングで過ぎゆく人に啼き止まずゆっくり歩む吾に啼きやむ

〈人〉という歩く木ならん山中のかそけき葉擦れの音に聴きいる

雀らの囀る声の賑わいに顔をいだせばふいに静まる

ごめんねと呟いて去るわたくしは雀になれぬにんげんである

水流にあらがわずして一方(ひとかた)に向きを揃える落椿たち

ずいぶんと遠くにおりぬ吾がこころ花をみれどもおもうことなし

何ひとつ揺るがすことのできなくて椿は〈つばき〉のままに咲きいる

どうしようもないさみしさにあてどなく通ったことなき道ばかり行く

あすからは雨が激しく降るという天気予報のことばを信ず

しびしびと冷たい雨の降る朝は小鳥の声の聞こえない朝



題詠  字足らずの歌

  水底(みなそこ)に沈みし村の供花のごと淵に浮かめる藪椿


アンケート  もし男(女)だったらどんな名前がいい?

見て美しく、口頭でも説明しやすい名前(かつ説明するたびに恥ずかしくならない文字)。
男性は同じ音でも漢字がいろいろあるから大変そう。



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by tsukisitau | 2013-09-08 17:45 | *短歌の世界*

コスモス短歌会『桟橋』 113号詠み草など

忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
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 コスモス短歌会『桟橋』  113号詠み草


   『冬 景』

雪遊びしてきたように花びらの先のみ朱(あけ)に染むる寒菊

数かぞえ円座している十三人わっと散らばる流星群に

猛禽に見定められし小禽のごと身をかわし逃げる少年

白き腹みせてこおこお啼きながら空をめぐれる飛行機一機

誰の手も触れえぬところに水鳥のぽかりぽかりと浮かぶ淀川

四面のテニスコートに四脚の審判の椅子西に向きたり

切り株は団栗載せて花添えて来客を待つ冬の日溜まり

ほんとうに美味しいものは正座して黙して口に運ぶのみなり

白子とはどこの部位かと尋ねくる隣の男の声の無邪気さ

徳利が風呂に入っているような枡に入って熱燗がくる

湯上がりの少しのぼせた徳利の真白き肌を拭く豆絞り

薄紅と儚き白を散り敷きて夜雨に濡るる一本(ひともと)の梅


*題詠 「日本人」

 二十年ぶりに訪ねし奈良なれば外つ国のひとに遅れて眺む


*アンケート
2013年に必ずやりたいこと

 生き切る。


*裏庭* (後扉の小言)

中高生のころ、家族旅行の旅先から河原
や海辺の石をもちかえり、神社に参拝す
れば素焼きの土鈴を自身の土産にするの
が常だった。結婚してのち、石たちは神
社におさめ、土鈴もほとんど処分してし
まったが、宮先生の書斎の書架に各地の
石がならんでいる写真を全国大会で拝見
し、はからずも思い出したことである。




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by tsukisitau | 2013-09-07 18:34 | *短歌の世界*

コスモス短歌会『桟橋』 112号詠み草など

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コスモス短歌会『桟橋』  112号詠み草


    『清 書』

漢字典・国語辞典とも開きつつ原稿用紙に文字を埋めゆく

縦書きの手書きに未だ感覚を失ったままの吾の右腕

あんなにも原稿用紙に書きし頃吾にも在りしが何方(いずかた)へ消ゆ

詠み草を原稿用紙に書きはじめ何かちがうと手直しをする

詠み草を原稿用紙に書きはじめ五首めで大いに書き損じたり

書きながら漢字の形飛散して飛ぶという文字飛んで去(い)にたり

書くまえに漢字典にてひきなおすたとえば雀それと囀り

辞典ひく時には誘惑多きこと開いた頁の文字を読み居る

調べたき文字を忘れて辞典読む束の間の時にこころ憩いぬ

なんという漢字やったか開き見し面白き文字を忘れてしまいぬ

書きあげてみれば拙き吾が文字よ原稿用紙にほつほつとある

漢字典、国語辞典とも閉じたれば紅白をもて祝福されり



題詠
「小現実」を詠み込む

 花咲かば茄子は必ず実りたる小現実を歌に為さばや


アンケート
締切が迫るとしてしまうこと

過去4年分の作りかけの詠草を読み返す。あまりのヘボさにめげて
散歩に出かける。



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by tsukisitau | 2013-09-05 20:45 | *短歌の世界*

「コスモス」2012年10月号内書評 『今日から歌人!』江戸雪 著

「コスモス」誌のなかに、「気になるホン・ほん・本」という書評コーナーがあり、初めて書評なるものを書かせていただきました。(推敲していただきました)


江戸雪著
『今日から歌人!』
 (すばる舎リンケージ)

 カバーには〈誰でも画期的に短歌がよめる 楽しめる本〉という小書きのある。
 第一部 「言葉に敏感になる」の章では、著者の短歌に対する厳しい姿勢が明確にされている。つまり、短歌は自己を照らし出す言葉の微光である、言葉によって描いた世界と現実とは同じになることはない、というところなどだ。さらに、何をどう短歌にしても今生きている自分の姿が透けてしまう、そのことを覚悟して作るのが歌だ、ともいうのだ。
 第二部 「短歌の技法を知る」では、海・雲から車道・勝ち負けなど、独自の多様なテーマで現代短歌を鑑賞しつつ、そこで使われている技法について、細かく実例にそった解説がなされる著者の鑑賞に引き込まれつつ歌の楽しみ方を学べる。
 短歌を忘れている時間をいかに濃密に生きるかが短歌を作るために大切だ、という著者のことばに、歌人としての目指すべきあり方を窺うことのできる。単なる入門書でなく、歌人・江戸雪の心からの声が聞こえてくる一冊である。



*歌人ってなんだろう、とつねづね思っていたことですが、その後も「歌人」ってなんだろう、と何度も考えてしまいます。
歌を数首詠めば歌人、ではないし、歌集を出したから歌人、でもない。
歌壇で認められたら歌人か、選者になれば歌人か?
歌で生活している人が歌人だとしたら、ほとんどいないんじゃないだろうか。

今は、自分の歌を詠むだけでは事足りず、人の歌の評をしたり、評論を書いたり、対談をしたり、エッセイを書いたりとなんやかんやこなさないといけないようで、そういうマルチプレイヤーを歌人というならば、なんだか歌人から遠ざかっているような気もします。

作家と歌人はどうしてこんなに隔たりがあるのだろう。。。

生活のなかで、歌を詠まずにいられない人が歌人?
だとしたら、きっとわたしは歌人なんだろう。



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by tsukisitau | 2013-09-05 20:37 | *短歌の世界*

さやえんどうの歌 「コスモス」2012年11月号

「コスモス」2012年11月号の「9月号の10首(あすなろ集・その二集)」のコーナーに取り上げていただきました。

 抽出・総評は才野 洋さん、指名者評は高野 公彦さんです。


   さやえんどう色した椅子が真四角に一粒一粒並んでおりぬ


 さやえんどう色した椅子が一つ一つ整然と並び、真四角になっている、と歌っている。
 例えば幼稚園の教室とか、あるいはもう少し大きいホールで、さやえんどう色の椅子がたくさん並び、
 上から見ると真四角に見える、そんな風景か。幾何学的だが柔らかい不思議な景。(高野 公彦)


 
 総合病院の待合ロビーは長椅子が多い。場所によっては背もたれもない。
 ある一角の六つほどの椅子たちは背もたれも肘掛もある一人用の椅子たちで、
 爽やかなグリーンピース色だった。
 「ひとり分」を確保してくれる椅子が数脚あることがひとりで待つ私のこころを守ってくれた。(月下 桜)



 「緑」とは言わず「さやえんどう色」と言ったことで「サヤエンドウのような椅子」とまで連想が広がる。
 例えば、豆が莢の中にきちんと収まっているように、きちんと並べられた椅子であるとか。
 そしてまた、この初夏の味覚を味わう爽快感に似た感覚をもたらしてくれる椅子であるとか。
 ただ一首のなかに、そのような主観的感覚を表す言葉があればもっと良かったと思われる。(才野 洋)



*詠んだ歌がどのように伝わっているのかを伺う機会はとても少なく、貴重な体験でした。
 ありがとうございます。


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by tsukisitau | 2013-09-05 20:21 | *短歌の世界*

「コスモス短歌会」 2012年1月~12月 自作短歌

忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
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2012年(平成24年) 

1月号 杜沢 光一郎選

両腕を思いきりとおくへ伸ばしたら抱きしめられるような青空

振り向けば君もおなじく両腕をぐうんと伸ばせり秋空のもと

なぁんにもしなくったって気持ちいい空を見上げてあはあは笑う


2月号 武田 弘之選

一反の経糸(たていと)三千八百本ふたりがかりで一日かかる

膨大な経糸にまた糸かける綾なすために三本ごとに

「糸の張りに合わせて織る」とのたまえる北村の織りは祈りのかたち

文様が変化してゆく幾何学の花から丸へ丸から波へ



3月号 特選『B席』 狩野 一男選

神戸では雨の上がれる朝なれど一時間後の東京は雨

地下鉄の終着駅は三階で狐につままれたままの渋谷駅

「まだやで」と乙女が言いぬ神戸行きスカイマークの117便

B席は東京タワーと東京にさよなら、またねと言うための席

呼応するこだまのごとく響きあう鼓のポートタワー ただいま



4月号 特選『群鳩』 桑原 正紀選

旋回する鳩の群れありて革命のエチュードのごと不意に降りくる

雷雲の色纏う鳩が降りてきて喉ふくらませひとしきり啼く

公園の鳩の群雲うごめきて近づきにけり吾の足元

土砂(つちすな)にさざなみあると見えければ数多残れる鳩の足跡

黄緑のバックネットの菱形にすぽりすぽりと雀がはいる

鴨川に鴨おらずして白鷺の十五羽ほどが佇んでおり



5月号 特選『雪の標本』 狩野 一男選

薄氷(うすらい)の紋様妖しく艷めきて人差し指で触れてしまいぬ

南極の底にねむっているというむかしむかしの雪の標本

順位より「腰きついやろ」と心配すスピードスケート観てるおばちゃん

身を低くかがめたるまま滑りゆくスケート選手の表情みえず

スキー靴脱ぎたる後もしばらくは履いたままだと脚錯覚す

そういえばありんこ見ない日の続き気づかぬまに冬深まりぬ



6月号 特選『野菜のこえ』 奥村 晃作選

白菜の種知らずして白菜をはりりはりりと剥がしゆくなり

白菜の採られし後(のち)も生きていて芯より葉っぱうまれつづける

蕪の葉をざくりと切れば如月の雪のした萌えさみどりの見ゆ

刻むとき野菜のこえの聞こえぬを大いなるものの計らいとせん

浅葱(あさつき)の黄緑緑深緑 椀に落とせばぱっと散るなり



7月号 特選『傘』 津金 規雄選

旅先の最終日にはいつも雨 黒き雨傘また二本増ゆ

雨傘の歌詠みおれば「あまがさき」不意に車掌の声の降り来る

低き傘二つ歩けばその後ろ明るき傘がひとつ歩めり

黒き傘二つならんで昼時のサラリーマンの背広が揺れる

雨しげく降れる日なれば雨の歌ばかりを流すファミレスに居る



8月号 木畑 紀子選 (その2三圏)

機嫌よく過ごしいるらしメールには笑顔の顔文字ひとつ添えられ

ファミレスで歴史小説二冊読む吾のほかにはファミリーばかり

たぶん二泊三日くらいになるかなと玄関で告げる君のやさしさ



9月号 田宮 朋子選

さやえんどう色した椅子が真四角に一粒一粒並んでおりぬ

大型犬吼えるごとくに白髪のサラリーマンのくしゃみ響きぬ

われ思案しつつ歩めば「とりあえず」若き男の応え降りくる



10月号 特選『蛇の坂道』 小島 ゆかり選

朽ち縄というより伸びた自転車のチューブのかたちに横たわる蛇

坂道をのぼりゆく猫振り向いて歩きこし道確かめている

むくむくと影動き出し黒き犬ベンチに座る主人へと寄る

二時間の後にも同じ場所でみる散歩途中の犬とおじさん

残像のへばりついている辺り避けつつのぼる蛇の坂道



11月号 特選『靴下たち』  大松 達知選

真っ暗な洗濯槽から真っ黒な靴下たちを掴みだしたり

あかるみに出でたる黒き靴下が鰻のごとく籠に重なる

一尾づつ品定めする 漆黒の靴下たちは微妙にちがう

君の手がスマートフォンに触れるたびスマートフォンを叩き壊したし

くちびるはスマートフォンに代われないわずかなれども優越感もつ



12月号 特選『快速電車』  田宮 朋子選

雷と思えどなかなか近づかず雨雲をゆく飛行機の音

電車での通勤やめたからだろう一段飛ばしで駆け上がれない

超えてきし神崎川をまた越えて京都に向かう快速電車

満員の電車の行く先くるくるとまわって表示は「回送」となる

立ち止まることなき少女の群れのなか吾はひとりで立ち尽くしたり




*同年1月より 『桟橋』に入会させていただきました。
 12首詠、添削なしです。
 批評会(10時から17時までみっしり)に参加したら、自分の歌の批評も伺えます。
 (もちろん、ほかのかたの歌の批評も指名されます。。。)
 ほかの方の批評を伺っているのも、ものすごく勉強になります。

*2012年は8回も特選に選んでいただきました。しかも6首採っていただいた月もあり、
 ありがたいことです。
 提出歌に添削が入って掲載されていることもあり、手元の原稿と見比べるのも非常に勉強になります。
 連想・類想の歌は、ともすればごっそり落ちてしまうことも判明。
 選歌と配列の重要性を感じます。
 
 
*さやえんどうの歌はのちに自解も発表。高野公彦さんの読みも併せて。


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by tsukisitau | 2013-09-05 19:55 | *短歌の世界*

新潟の旅 その5 ~新潟の風景。コスモス全国大会アフターの会~

新潟の旅です。

ときMAXからの風景です。
二階からの風景は広々とみえて気持ち良いです。

とにかく広い!駅をすぎるとあっというまに田んぼがひろがります。
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関西では住宅・マンション・ビルだらけなので、かえって斬新な風景に感じられます。

山がとおくにみえます。

車の通る道も細く見えます。
田んぼ一枚づつはものすごく広い、というわけではないことがわかりました。

稲刈りは9月下旬には終えられているそうで、残っている稲穂はありませんでしたが、
田んぼによってはまたちいさな穂がでていてなにかの野菜が植わっているかのようにみえました。

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これも刈ってあるのですよ。

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田んぼのなかにぽつんぽつんと集落があって、農家らしきつくりの瓦葺の家がみえました。
黒っぽい艶のある瓦葺でした。

けれど、割合にツーバイフォーの住宅のニュータウンもみられて、
全国が同じような風景になってゆくことに旅行者としてはちょこっと寂しさを感じました。

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田んぼに幾何学的な模様があるのがおもしろいです。
真島さんにうかがうと、天日干しにつかった「はさ」の跡じゃないかと。
なるほど~。
その時期の田んぼもみてみたいものです。


トンネルをぬけて浦佐駅で下車すると、ひんやりしました。
杉木立の山が感じられます。
真島さんから、「八海山」も指差しておしえていただきました。
「八海山」はお酒の名前で面白いなぁとおもっていたのですが、
実際にある山の名前だったのですね。
山の上に八つの湖があるからだそうです。

新幹線の駅ですがなんともうら寂しく、車も店も人もない駅です。。。

バス二台に分乗して宮柊二記念館とお墓に向かいました。
このあたりは雪が深いようで、
家の屋根の一階部分から二階にかけて梯子が立てかけてあるままだなぁとおもっていたら、
そういう仕様になっているようで、あちこちの家でみられました。
屋根に雪止めの棒もつけられていました。
道はぽちぽちと穴が開いていて、雪を解かすために地下水を出すようになっていました。

前日に真島さんと山下さんから「ゆうせつろ」「しょうせつシステム」ときいていたのですが、
頭の中で漢字に変換できなかったのが、つながりました。
「融雪路」「消雪システム」だったのですね~。
小学校のときに社会の教科書の雪国のくらし、という授業でならって以来です。

柿と桐がたわわに実をつけていました。

ぐるっとまわりみちして、宮先生の生家の書店の前をとおりました。(堀ノ内)
商店街というにはあまりにもさみしい商店街でしたが、一昔前の商店街の趣きがのこっていました。

記念館では北原白秋先生からの軸や、戦争時に持参した白秋先生からの羽二重の鉢巻、
戦地におくられてきた白秋先生の写真とお守りのことば、
白秋先生が亡くなったことを知ったときに中国でつくられた位牌、
出版したときに歌人仲間から「シッカリやれよ!」と寄せ書きされたもの、
原稿用紙につづられた奥様へのお手紙。
戦地から4枚にわけてのはがき。
歌の断片が書かれては消されてしている草稿。

別室には仕事机がおかれており、
歌にでてくるかむいこたんの黒い石、折り折りに音をたのしまれた土鈴コレクション、
タコ唐草のおかゆ茶碗、赤漆の匙、黒縁の眼鏡が4つ、
瑪瑙と翡翠のひもタイ。(柏崎さんによると、来客があるときにおもてなしのためにしていたそうです)

朝日歌壇の選者をしていたときに使用していた灰緑色の3Bの鉛筆が
いつでもどれでもつかえるようにしっかりけずられたまま朱色の文箱に100本ちかく溜められていました。

歌や随筆にあったものにであえるのはおおきな喜びでした。

お墓にもお参りしました。
草が刈られていて、みぞそばが金平糖みたいに咲いていました。
お墓への道は石が大好きだった先生らしく、両側にいろんな石がならべられていました。
コスモスと薄が供えられていて、新潟のかたが用意してくださったお線香をお供えしてご挨拶しました。

バスから魚野川と矢振間川の合流地点もみました。
どちらもとても澄んでいて川底の白めの石がくっきりみえました。
さほど深くはなく、ところどころ石にあたって、瀬になっていました。

 夜に聴けば矢振間川の川の音(と)の魚野川にそそぐ音きこゆ   宮 柊二


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浦佐駅にて解散。

もう一台のバスよりもはやかったのか、
十分ご挨拶できないままに新幹線にのって新潟へ向かいました。

後でゆっくりご挨拶できるかとおもっていたのですが、すみませんでした。

稲垣草歩さんと駅でご一緒しました。
新潟の友人と会ってから静岡へ帰られるそうです。
お名前はコスモス誌で拝見していたのですが、
お名前から女性とおもっていたら、男性でびっくりしました。


コスモス全国大会では皆様に大変お世話になりました。
非常に充実した時間をもつことができました。
ありがとうございます。


つづきはまた後日。
真島さんにおすすめしていただいた新潟のおいしいもんと、
山下さんに「新潟平野と日本海がみえるところ」をとリクエストして、お勧めしていただいた弥彦山を
堪能してまいりました。


よんでくださってありがとうございます。



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by tsukisitau | 2012-10-24 22:02 | *風景*旅・神社など

新潟の旅 その4 ~新潟のあれこれ。コスモス全国大会2日目~

新潟の旅です。

コスモス全国大会二日目の朝、朝食はビュッフェ方式でした。
わたしは手前から洋食をとってしまったのですが、奥には和食も用意してあり、
新潟の郷土料理もありました。
お隣の席の方から、「かきのもと」とよばれているピンクの食用菊の和え物の小鉢からおすそ分けをいただきました。市場でみかけた肥後菊みたいなのをゆでているのでしょうね。
しゃきしゃきしていて、もずくのような海藻のような食感。出汁であえてありました。

これは駅の新潟の秋のごちそうの広告ですが、手前のが「かきのもと」です。
菊(天皇の紋)を食べるので「もってのほか」ともいうそうです。

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8時半から(早い!)グループに分かれて歌会。
奥村さん、岡崎さん、福士さんとおなじグループです。

事前に一首提出してある詠草。
いつもこういう大会とになると、なんでこの歌をだしたんやろう。。。と激しい後悔の念がおこります。

指名されて歌を評します。
いいと思った部分、わかりにくかった表現、このように受け取りました、ということを短く発表します。

じぶんの歌がどのように受け取られるのか、客観的な意見をうかがえる貴重な機会です。
また、他のかたの歌へのご指摘も非常に参考になります。

そののち、広間にあつまって、閉会式。
選者賞、高得点の表彰、遠方(海外からはオンタリオ州、日本からは奄美!)の方と、
高齢(90歳以上)の参加者2名(うち一名は宮英子さん 95歳!)の表彰を終えて解散。

午後は浦佐駅(新潟から新幹線)の宮柊二記念館とお墓への見学会(90名くらい)に参加しました。

真島さんとご一緒しました。

新潟駅ではスーパーをのぞきました。
いろんな種類(8種類くらい)の葡萄があるのにわくわくしたり、
すでに柿(佐渡のおけさ柿)がならんでいるのに気が付いたり。
グレープフルーツほどに巨大なしなのスイートという林檎をみたり。
あけび、かきのもと(菊)、レモン色のたもぎたけという見慣れないきのこをみたり。
米どころだからでしょうか、案外地場のお野菜(とくに葉っぱもの)は少ないように感じました。

海のものにも興味津々。

くじら(皮と脂)が堂々とならんでいることにもびっくり。
野菜と味噌炒めにするそうです。

みょうに生々しい巨大な筋子。関西ではお正月にちかくなるか、いくらとしてしかみませんが、
こちらではおにぎりにいれたりするそうです。

つぼたい、というおさかなは開きになっていました。
花いかという小さめのいかもパックになっていました。
ばい貝というちいさな巻貝はゆでて楊枝でくるんと身をだしてよくたべるそうです。

真島さんからいろいろ教わりながらみるのが楽しいです。

新潟では「たれかつ」というのが流行っているそうで、お昼はそれにしてみました。
とんかつがしなっとしていて、衣は厚くなく、ソースでも醤油でもないたれにくぐらせてあるような。
美味しくいただきました。


新潟から新幹線にのりました。
真島さんより往復だと割安に買えるとおしえてもらいました。

ときMAXという車両だそうですが、
二階建ての新幹線ははじめて。
しかも色つき。
鉄子ではない(つもり)ですが、ときめいてしまいました。

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つづきはまた後日。

読んでくださってありがとうございます。



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by tsukisitau | 2012-10-23 20:00 | *風景*旅・神社など

新潟の旅 その3 ~萬代橋と鍋茶屋・コスモス全国大会1日目~

新潟の旅です。

バスに乗って新潟駅へと向かいました。
商店街のような場所をぬけ、大通りには二本ほどのアーケード街がみえました。
五叉路になっているところには初代萬代橋の址と解説がありました。

アナクラウンホテルにてコスモスの全国大会。
200名以上の参加者で、全国(海外からも!)からあつまってこられていました。
とはいえ、みなさん、誌面ですでに顔見知りのようなもの。
はじめてお目にかかる方々ともとてもなごやかにお話させていただくことができました。
ありがたいことです。

一日目の午後は講演がふたつ。

ひとつは柏崎さんから宮柊二先生の歌をテーマごとに二首づつならべての講演。
宮先生の嗜好や気持ちがうかびあがってみえる講演でした。

ふたつめは宮先生の娘さんの片柳草生さんの講演。
貴重なお写真のスライドとともに、
家族からみた宮先生の父親の部分(とくに長女の草生さんとのやりとり)が濃厚に語られ、
この事件(!)がこの歌になったのか~!と驚愕することしきり。
実に貴重なおはなしをうかがうことができました。

夕食までの二時間ほど自由時間、同室の方もいらっしゃったのですが、
ひとりできままに散策にでかけておりました。

なんと、明日の朝までに歌を即詠して提出とのこと。
ひとり吟行でございます。。。


バスからみえた風景をたよりに萬代橋へむかいました。
コンクリートながら重要文化財。
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いろんな工夫がみられます。
高浜虚子の句碑もありました。
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本町・古町というアーケード街をあるきます。
イベントがひらかれていたようで、屋台などがあったようですが、すでに閉店ぎみ。
それでもレコード店をみかけたり、
花店に盆栽や山野草が格安でならんでいたり(真剣に持ち帰りを検討しました)
どうみても和菓子店なのにシュークリームなどの洋菓子もならんでいたりするのをみかけました。

ふらふらとさまよっていると、マンホール発見。
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古町まんがストリートだったか、版画横丁だったか。

さらにさまよっていると、あやしい路地発見。
ミニミニの京都の路地のような雰囲気が漂っていました。
いちど通りすぎたんですが、不思議な建物をみかけました。
通りは鍋茶屋通り(花街)となっています。

とおりすぎたところで、あらためて地図をひらくと、
さきほどのふしぎな建物が鍋茶屋ということが判明。
引き返して写真をとりました。

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光琳とあるのは日本料理屋さんのよう。併設されているのでしょうか?

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白壁とこの門構え。
どこにも名前がありません。
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黒塗りのハイヤーが一台、狭い路地をはいってきて、スーッとバックではいっていきました。

わたしには縁のなさげな場所です。。。。


暗くなってきたので、ホテルにもどり夕食へ。
20ほどの円卓に座り、披露宴のようです。
それぞれの机には選者のみなさんがおひとりづつ。
わたしは奥村さんの席でした。

新潟の日本酒がたくさん持ち寄られていましたが、下戸なわたしは飲めず。。。
「シャンパンのよう」
「ぴりっとしている」
「のみやすいねー」
と隣でつぎつぎにいろんな種類を飲まれる奥村さんの感想をうかがうばかりでしたが、
それでもちょこっとあじわった気分になりました。

お隣の本田さんともたくさんお話をして、北海道の暮らしをうかがってびっくり。
「雪の日はあったかい」そうです。
そして、「氷点下20度くらいはまだあったかい」そうです。
ひぃ。
人間ってそんなに順応できるんですね。。。

新潟の山下さん、真島さんともお話して、じつは三人とも同年ということが判明。
すっかり意気投合してしまいました。
(コスモス10月号 その2集で三人ならんで特選でした)

そののち、選者の方をかこんでお話をうかがったあと、
とある一室にて桟橋メンバーが集合。
お二人もおさそいして参加しました。
一部屋にみっしり。。。それぞれにわいのわいのとしゃべります。

山口の百留(ひゃくとめ)さんの弾丸のような山口弁を(ちょこっと)きくこともできて、
楽しかったです。



読んでくださってありがとうございます。

つづきはまた後日。



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by tsukisitau | 2012-10-22 23:01 | *風景*旅・神社など


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