*月下  桜 の 世界*



『ハウルの動く城』 考察その2 *愛* 

『ハウルの動く城』を観て感じたことです。

愛、という視点から書いて見ます。


争いを憎み、争いを解消することで平安がくると信じ、愛をみせる男性。
けれど、その方法は、争いという手段になってしまう。
愛するため、護るため、「憎しみ」(ハウルにおいては黒い羽根)に捕らわれてしまう。

防御するために飾られた無数の護符。
それは、いまの世でいえば、ブランドものの靴やスーツ・車や時計のようなものなのかもしれない。

髪の色がちがう(元に戻った)ことで自己を失って溶けてしまい、結局は自分で立ち直ることが出来ないハウル。ソフィも「わたしなんてきれいだったことなんて一度もなかったわ!」と外で大泣きするものの、溶けて手がつけられなくなったハウルをなんとかする。
酔っ払って、ぐでぐでになって、玄関先でつっぷして寝てしまっているだれかさんを介抱する女性のすがたのようだ。



一方、その日、そのときに自分にできることの最善を
こころを込めてする女性。
それは、派手でもないし、日常的すぎて、愛にみえないかもしれないけれど、
たしかに愛なのだ。

そしてたとえ受け入れられないもの(ものがたりにおいてはカブ・のろいをかけられた魔女・魔女の使い魔の犬)であっても、「仕方ないわね」ち相手の存在も認め、おなじ空間に存在してもいいと受け入れる。
これも愛の形だとおもう。


「より大きな力を得るために」こころ(心臓)とひきかえにより力を得たハウル。
髪の毛を代償に「愛する人のちからになれるように」力を得るソフィ。


名前もおもしろいとおもう。
ふくろう(オウル)とにているハウル。
ふくろうは森の賢者であり、夜を統べるものであり、狩をするものである。
魔法使いの相棒でもある。

ソフィは「ソフィの世界」もあるように、哲学・智恵を意味するソフィア。

知識と智恵と似ているが違う。
その象徴でもあるように感じた。



「愛」があると、ぶれない。
じぶんがなにをすべきか、がはっきりとみえてくる。
だから後半のソフィは生き生きとしているし、老婆でもなくなる。

この映画の難しさは、ソフィの見た目がどんどん変化することにもある。
ソフィの意識の向きようによってどんどん変化していることが何度かみていてわかるようになった。
魔法はかけられているきっかけにすぎなく、自分でも呪縛しているのだ。
呪縛をときはなつのは、ねむり(自己意識がない状態)と愛にむかって行動しているとき、素直によろこんでいるとき。


荒地を歩いていた城は、飛翔するようになる。
余分なものを捨てて。

それはソフィとハウルのこころのありようの象徴でもある。
宮崎監督の作品の全体を流れる思想でもあると思われる。





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by tsukisitau | 2010-08-01 21:12 | つれづれ帖*言葉の風景
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