*月下  桜 の 世界*



コトバの可能性と不可能性 歌人 穂村 弘 作家 川上 未映子 対談をきいていて。

夫瀬波と参加してきました。

1/29
第5週 土曜 14:00-15:30
会場:山村サロン(ラポルテ本館3階)
開場13:30(自由席)

コトバの可能性と不可能性
- 私たちの場合


歌人 穂村 弘
作家 川上 未映子

穂村弘講師HP  …http://www.homurahiroshi.com/
川上未映子講師HP…http://www.mieko.jp


一般 3,570円


穂村 弘(ホムラ ヒロシ)
1962年生。上智大学文学部卒。歌集『シンジケート』(沖積舎)でデビュー。歌人の枠にとらわれない多ジャンルでの創作、評論活動で注目を集めている。歌集『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』『ラインマーカーズ』(小学館)、短歌入門書『短歌という爆弾』(小学館)。エッセイ集『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』(小学館)、『現実入門』(光文社)、『本当はちがうんだ日記』(集英社)、『にょっ記』(文藝春秋)、『もしもし、運命の人ですか』(メディアファクトリー)、『整形前夜』(講談社)、『ぼくの宝物絵本』(白泉社)、『絶叫委員会』(筑摩書房)。詩集『求愛瞳孔反射』(河出文庫)など。「ほむらひろし」名義での絵本の翻訳も多数。評論集『短歌の友人』(河出書房新社)で第19回伊藤整文学賞受賞、『楽しい一日』で第44回短歌研究賞受賞。


 
川上 未映子(カワカミ ミエコ)
1976年生。「夢みる機械」「頭の中と世界の結婚」などのアルバムをビクターエンタテイメントより発売。随筆『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(ヒヨコ舎)、小説『わたくし率 イン 歯―、または世界』(講談社・第137回芥川賞候補)、『乳と卵』(文藝春秋)で第138回芥川賞受賞。詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)で第14回中原中也賞受賞。映画「パンドラの匣」でキネマ旬報新人女優賞受賞。小説『ヘヴン』(講談社)で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞、第20回紫式部文学賞受賞。関西弁を使ったリズム感のある文体が特徴で、ジャンルを越えた活躍で注目を集めている。



すこし早めについて芦屋で昼食。
芦屋はわたしたちが結婚して最初に住んだというおもいでぶかい場所なのです。
だいすきな竹園のコロッケをながめつつ、向かいの壁の穴(パスタ)に入店。
時期的に雲丹がおいしそうで、雲丹カルボナーラと雲丹和風パスタを注文。
どちらも手際よく供されておいしかったです。
好みとしては、和風パスタがさっぱりしていて雲丹の風味もいきていておいしかったな。

会場には開場前におとずれたらすでに30名ほど。整理券をもらって42番・43番でした。
瀬波にやすたけまりさんを紹介していただき、ご挨拶。
やすたけさんの歌、かわいらしくてすきです。
やすたけさんもかわいらしいかたで、かわいいくまちゃんと一緒でした。
もぎゅっとはぐしちゃったよw

会場の山村ホールは能舞台がしつらえてあり背景には松。
そのうえにグランドピアノがあり、高めの舞台を背もたれのしっかりある椅子にすわって眺めるという不思議な空間でした。
150名満席。


お二人の印象は穂村さんはあいかわらず背が高かったんだということと、川上さんの髪型が案内とちがうよーというかんじ。

対談は川上さんペースですすんでいき、穂村さんにふりつつ、川上さんがこたえつつすすんでいってました。穂村さんはレジュメをよりどころに、かつ言語的にまとめようとしつつして後半かなりお疲れのようでした。
川村さんはちょっと丁寧語だけれどカフェとかでお茶しつつだべってるペースで一晩中でもしゃべっていられるよっていう感じ。

対談のなかでおもしろかったのは
おふたりのあたまのなかがうかがえたこと。

穂村さんは「いろんなパズルピース:社会的に意味のもたない(見聞きしたことばたち)がとっちらかっている状態」と表現。
川上さんは「詩の場合は単語が単語をつれてきて(その単語はじぶんのしっているもののみ)文字として降りてくるのをそのままノートに書き留めている状態。ことばの蒐集。感覚の快楽。」
「エッセイはテーマをきめて思考のながれを書いている状態。」
「小説は世の中のまかりとおっているものがほんとうにどうなのか?不条理にひとこと申したい!がある。いちばん書きたい場面がうかぶ。普段かんがえていること・曖昧な世界について、いろんな素材があつまってくるのをノートに書き溜めて、その過程で主人公や登場人物の設定がうまれてくる。」と表現しておられました。

おもしろいなぁ。

そのなかで穂村さんは、
「文字がみえるの?映像として鮮明にみえるの?」
「文字が反転したり、造語がうまれたりする?」ともたずねたり。
そういう人もいますね。
川村さんが資料としてあげていたジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』はどういう作品かわからないけれど、
一見したところまったく脈絡のない単語が文章のような顔をしてならんでいるものでした。


おもうに、文字反転や造語・脈絡のない単語のフローで文章をかきつづけるというのは、
精神を病んでいたり、知的な・脳に微細な障害がある場合には頻繁にみられる状態なんだよね。
芸術の分野でも「アウトサイダー・アート」として認知されつつあって、やっぱり特有のこだわりやものの見方やオリジナルの表現(本人はまったく他者表現を意識していない)があります。
音楽で有名なのは、バッハの演奏者のグレン・グールドでしょう。
彼はわたしのなかではアスペルガー症候群という知的障害をもたない自閉症タイプの人々と酷似しています。
名前はあえてあげないけれど、数年前に公表され、事件をおこしてしまった独特の文字と世界を構築したあの彼も、やっぱりおなじようなタイプで、周りからも自分でも納得いかなくて、ああいう状態にこじれて事件をおこしてしまったのだとおもっています。

穂村さんの話をきいていて感じたのは、穂村さんも頭の中がADHDかつ、マニアックなものに集中してしまう自閉タイプなんだろうなぁということ。
だから微妙な人間関係のニュアンスの読み取りが過敏すぎたり鈍感すぎたりしてバランスがとりにくい。
なんでそうやってしまうのかじぶんでもわからないし、なんとかしようとしてもできない。
そしてそのことを自分でも認識できてしまうからよけいに苦しい。
だから家でレジュメをつくって、その思考の流れにのっかって喋るスタイルが楽なんだとおもう。
その場その場での対応というのが、あたまがいいからなまじできてしまうけれど、結構負担かかってるんだろいうなぁとおもいました。
頭の中には見聞きしたものがマニアックな部分で蒐集されていて、いつまでものこり、かつそれぞれが妄想をともなってものがたりがどこまでも連鎖してひろがっていくんだろうなぁ。
それがユニークな歌やエッセイになっているんだとおもう。


川上さんはある意味、天然の大阪人で(関西人とはニュアンスがちがいます)、ひとりぼけつっこみやひとりのりつっこみがあたりまえの思考回路になっているんだとおもう。
テレビとか本よみながら、ひとりで「それ、ちゃうやろ~!」とか「「そうそう!そうやねん!」「あ、わかるわ~。そのきもち!」って、しゃべってる人とか関西にはあたりまえにいます。(とくに大阪の下町区域)
だからいつまででも刺激があるとたのしめるし、しゃべっていられる。
そしてときどき、ふっと巫女みたいになって、単語のフローがあるんだろうね。

ボブ(っていうのかな?肩につくまえのくるんとまるまった髪形)のかみのけをくるんくるん、って左手でいじりつつ。髪の毛フェチなんだろうなーとおもいつつみていました。
髪の毛に手をやるのは、猫とか撫でてほっこりするのとおんなじ感覚で、じぶんをなでなでする刺激でじぶんをリラックスさせてるんだよ。


まぁ、そんなかんじで対談がすすみ、サイン会は本を購入した人のみで別の場所とのことで、わたしたちもそそくさと会場をでたのでした。




*文中、不適切な表現があるかもしれませんが、わたし個人としては障害をもっていようと精神を病んでいようと、それについてはなんともおもっていませんし、その結果、作品としての個性が表現されているとおもっています。この表現によってご本人を誹謗・中傷する意図は毛頭ありません。
当然ながら個人的な見解ですので、その部分についてのコメントは承認いたしません。





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by tsukisitau | 2011-01-31 11:36 | つれづれ帖*言葉の風景
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