忘備録として既に発表している短歌をしるしておきます。
おめだるいことですがご了承くださいませ。
コスモス短歌会 『桟橋』 115 号詠み草
『実 家』
四本の電車乗り継ぎその前後バスにも乗りて実家へ向かう
ただいまと実家の前で言うことにためらいをもつ吾にありたり
ドーナツをみながら納豆食べようという父である摩訶不思議なり
多様な葉交じれる中の三つ葉のみ父の摘みきてお浸しにする
買うことを躊躇い買わぬ果物を実家にいるときふんだんに食む
お風呂にもローテーションがあるらしく今日は一番、二番と言いあう
両親の解きえぬパズルをするすると目の前で解くことの哀しも
背後より眺めて居ればうたた寝をしている父が椅子から落ちそう
海外のミステリー見て筋書きが分からんかったと言いあう父母
看取るべき親を亡くしし両親は夜中に平気で爪を摘みたり
真夜中にモーツァルトのメヌエット厨に響きポットの湯が沸く
朝七時ひとの気配に目を覚ます 半年ぶりかこの感覚は
*題詠 架空の地名を詠む
過去世ではムー大陸の巫女という占いさえも信じてしまう
*アンケート 最近あったちょっとこわいこと
玄関に父が帰ってきた気配がして「おかえり」と顔を出すと誰もいない。
ということが、一度ならず度々あること。
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