最近詠んでいる歌たちをアップします。
季節感のある歌たちをあつめてみました。
一緒の風景を眺めているようにたのしんでいただけたらうれしいです。
「おでん」
ひとりではけっしてくぐれぬ赤提灯きみといっしょでほんとによかった
あちこちに串斜めになり湯気のぼるなんだか落ち着く家に居るよう
飴色の海底深く探索しサルベージする餅巾着を
驚いた串の長さでわかるのを今この年にはじめて知った
「月」
(12月の満月に)
昨日の月もよいとおもったが今宵の月も見惚れてしまった
さくじつ
朝空におしそこなった白い印 気のつかぬまに消えてゆくかも
月日星そろいし朝にきこゆるは三光鳥のツキヒホシホシ
「埋火」
かつて祖母炉辺で語りし埋火に新たにたんかおこりはじめる
「咳」
マスクする咳せぬわたしの横で咳をする通勤電車疾く駅に着け
苦いのと愛を包んだオブラートこくんてのめたよ今日ものめたよ
てつないでてかみなでていてばふぁりんのんでねむりにつくまで
手握ってて髪撫でていて頬寄せていて安心しきって眠りにつくまで
「晩秋・初冬」
穏やかな山微笑んで頬染めるやさしい夕日に挨拶をして
鮮やかな朱紅たちではないけれど心やすまる紅葉の色
枯葉なき晩秋の路歩めれどそうだ空が広がっていた
稜線の木々たちすべて枝になり縞馬うなじ山蹲る
雷の轟く響きで目が覚めた師走の雷名をなんという
白空に眩しからぬ日が浮きてあるやなしやの蜃気楼の街
モネのみたアイスクリームの溶けそうな朝の色彩たしかにあれり
こんにちは葉牡丹ビオラシクラメン春になるまでどうぞよろしく
四匹のまっくろくろすけ揺れておりびくびくしつつ真下をあゆむ
現代の不条理しめす形にて身をくねらせる剪定されし樹
六時にはごぉんとゆっくり鐘のなる平穏無事を感謝しながら
宵闇に戸締り用心火の用心呼びかけながら過ぎゆくかちかち
「のみかい」
今日はのみ明日ものみで来週もみんなでぴょーーーんと弾けて跳んで
シロクマの小さき耳をいじりつつ君疾く帰れよ寝入るまでには
とんとんと階段のぼる音がして玄関前に来なかった君
寝入っても気付く足音鍵まわすかちゃりただいま君の空気だ
くるくるとまわりながら着替えてる酔っ払いは林檎の香がする
*みてくださって、ありがとうございます。それでは、また^^
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