わたしたちは新聞やテレビを見ない生活をしていますから、すっかり忘れている行事もあるのですが、短歌をはじめていたので、「ああ、今年の御題はなんだったんだろう」とふとおもいだしました。
わたしが「歌会始の御題」を知ったのは、いけばながきっかけでした。
毎年年末にお正月用のお花を生けるのですが、
家元より(嵯峨御流という嵯峨天皇の始められたいけばなの流派ですからその影響もあるのでしょう)毎年発表される「御題」にちなんだ花器・いけばなが示されるのです。
それは、「草」「苗」「華」という自然のものもあれば「町」「時」というものもあり、おもしろいなぁとおもいながらいけていました。
歌会始の儀には天皇をはじめ皇族の方々が御題を詠みこんだ歌を披露されます。
一般の応募もあり、一人一首・和紙に毛筆書きで宮内庁に提出することができるそうですよ。
毎年2万数千人の応募があり、10首選ばれ、佳作として15首ほど選ばれるそうです。
締め切りは9月末だったそうですから、来年の御題は応募してみようかな。。。w
募集要項はこちらです。
「歌会始応募要項」
これまでの御題と詠まれた歌も見ることが出来るページも見つけました。
興味深いです~。
「歌会始のお題(昭和22年から)御製(ぎょせい)・御歌(みうた)」
今年の御題は「生」。
何首か詠んでみました。
毎年の御題にこころ思いはせ言の葉紡ぐ「生」一文字に
新しく日々殻を脱ぎ変化せよ生まれよ生きよ世の光たれ
これは今までにアップしたなかから詠みこんであるものです。
*雨降りて山より白龍生まれ出ですべて循環のことわりを識る
(循環:めぐり)
*永遠に生まれては消え変化するもっとも大きな美のもとにいる
*朝がくる愛しい君が共にいるただそれだけで生きててよかった
*人生の半分くらいは君がいていつも嬉しい今日がうれしい
先日初詣した神社でいただいたパンフレットのなかに「天皇はなぜ尊いのか」という記事がありました。
そこに「天皇」がどのような役割をになってきたか、ということがまとめられていました。
1)万世一系の血統をもって、われわれ日本人と神話の神々をつなぐ存在
2)祭祀王として日本の繁栄を祈る存在
3)万葉の時代から数々の歌・詩をのこす文化の頂点としての存在
・・・・あぁ、なるほどなぁ。
そういえば、明治天皇は和歌を好み、多くの御製(天皇の自作和歌)を遺しておられます。
その数は、約93000首を超えると言われるそうで。
幼少のころから50の御題をすらすらと詠みあげられたり、一晩で100首詠まれたりなさったそうです。内容もまさに神の御筆先。明治神宮では御歌がおみくじになっているそうですしね。
どのような歌かはこちらをどうぞ。
「明治天皇御百首」
有名なものを3首ご紹介します。
よきをとり あしきをすてて外国(とつくに)に おとらぬ国となすよしもがな
よもの海 みなはらからと思ふ世に など波風のたちさわぐらむ
いかならむ 時にあうとも 人はみな まことの道を ふめと教えよ
いずれも こころにとどめておきたい歌たちです。
今年の一般参賀のご様子です。
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