「桜吹雪」
ひとひらのひかりひらひら 散るときも うつくしいのは 桜花だけ
(桜花:さくらはな)
音もなくほどけてゆくや春風にほどけてゆくや花々の夢
春風に乗って遠くへゆきましょう 桜の夢を みていたのです
花びらのつながり流れゆく様を花筏と語りし祖母は居らねど
(花筏:はないかだ)
春風に光の粒子ながれゆくとどまりてしる桜色かな
*下のほうの「More」にて私の見た風景(解題)を書いております。
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ひとひらのひかりひらひら 散るときも うつくしいのは 桜花だけ
(桜花:さくらはな)
桜吹雪を眺めていると花びらというよりもひかりがきらめいてながれてゆくようにみえました。
こんなふうに花だけもこもこと咲いて、花びらがはらはらと散る姿も美しい花って桜だけかなぁ・・・と
しばらく考えていて、落ち葉もきれいだけれど、梅もきれいだけれど、やっぱり規模がちがうなぁっておもいました。
音もなくほどけてゆくや春風にほどけてゆくや花々の夢
木の葉が散るときもあまり音がしないのですが、桜のはなびらはとくに薄くて軽いので音がしないですね。
吹雪にたとえられるのも さもありなん、とうなづけます。
春のひかりが編まれてつくりあげられたような桜。するすると糸がほどけてゆくように感じました。
春風に乗って遠くへゆきましょう 桜の夢を みていたのです
花びらたちのことばです。案外風にのってとおくまででかけているはなびらたちもいて、それはそれでたのしそうです。
花びらのつながり流れゆく様を花筏と語りし祖母は居らねど
(花筏:はないかだ)
子供のときから曾祖母・祖父母と同居しており、いずれも90を超える長命でしたので、いろいろな思い出がいまになっておもいだされます。
この風景は燕と結婚してから関西では有名な桜の名所の夙川に私の実家の者を花見に誘ってそぞろあるいたときのものです。
祖母は俳句に親しんでおりましたから、折に触れ、いろいろな言葉をおしえてくれました。
このときには、満開で散り始めでしたから、川の流れ行く様子をみて、「ああいうのを『花筏』っていうんやよ」と燕に話していたのを思い出しました。
もう他界しておりますが、いまでもわたしたちは桜の季節になると祖母のことをおもいだすのです。
春風に光の粒子ながれゆく とどまりてしる桜色かな
上記に書いたような桜の散りゆく姿と、足元の桜色がより増した花びらたちを眺めています。
咲いているときには染井吉野は真っ白に近いようにみえますし、ちっているときにもひかりの粒子がみえるように感じます。けれど、地上にとどまっている花びらは思いのほか桜の色をしていて、意外に感じました。
水分がぬけてゆくとさらに色濃くなります。不思議ですね。