さきほどまでNHKのBSにて「ニッポン全国短歌日和」というのを燕とみておりました。
11時から4時までのスペシャル番組です。
URLはこちらです。
「NHK短歌・俳句・ニッポン全国短歌日和・ニッポン全国俳句日和」
どういうものかというと、詠み込みする題が「苺」「ただよう」と発表されており、今日の11時から12時半まで「鉛筆」という題も受け付けていました。
全国から集まった短歌たちをより分け、よさげな歌を歌人さんがたや小説家・詩人の方がどんどん発表してゆくという方式です。
そのなかから、題ごとにいいとおもった歌を歌人さんの読みで「こんなに奥深い世界が読み込まれているんだよ」とリアルで聞くことができました。
わたしと燕も送っていたので、よまれるといいな~なんておもって、かじりついてみていました。
(残念ながら・・・・候補には挙がらずでした。 。。。><。。。)
紹介された歌はそれぞれのよさがあり、すっとわかる歌と、いかにも短歌らしいもの(短歌を詠んでいる人にはいわゆるいい歌とされるであろうけれど、短歌をしらない人には??とおもわれるであろう歌)などが混在していて、おもしろかったです。
選者8名も個性的でそれぞれの持ち味・好みがありますし、選ぶ歌も偏りすぎず、どう読まれたか(歌から見えた風景)が直接伺えて、そこがとてもおもしろかったです。
途中のVTRでわたしの敬愛してやまない奥村晃作氏のお宅とお部屋とインタビューがあり、
うわぁ・・・><
と興奮しておりました。うれしすぎです!!
奥村氏の歌は「ただごと歌」という短歌のなかでも一風かわった歌だと評価されているようですが、わたしの世界観とものすごくちかくて、一目惚れしている歌人です。
わたしが一目惚れした歌は犬の歌でした。
犬はいつもはつらつとしてよろこびにからだふるはす凄き生きもの
ね。すごいんですよ。あたりまえの日常のことが感動の言葉としてそのまま表現されて伝わってくる。
わたしの写真を撮るときの感覚・言葉でつづる感覚とものすごく近いんです。
わが歌はスーパーリアリズム平べたい言葉をつづるのみのわが歌
と、ご自身も歌っておられるのですが、発見があり、気づくことがあり、感動があるんです。
わたしのおきにいりを何首かご紹介させていただきますね。
*自動車のうた*
自動車は自ら動く車ならず人が必ず動かしている
次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前をむく
運転手一人の判断でバスは追越車線に入りて行くなり
*自然のうた*
海に来てわれは驚くなぜかくも大量の水ここに在るのかと
水に色なけれど全く色なしと言へるかどうか色とは何か
どこまでが空かと思い 結局は 地上スレスレまで空である
*日常のうた*
結局は傘は傘にて傘以上の傘はいまだに発明されず
ボールペンはミツビシがよくミツビシのボールペン買ひに文具店に行く
客に自由に選ばせてくれよこの店もエンピツはミツビシ一社のみを置く
題「鉛筆」にて わたしの詠んだ歌。
鉛筆はミツビシがよく奥村の歌がぐるぐるめぐる鉛筆
・・・おそまつさまでした。
あ。ちなみに、明日のニッポン全国俳句日和もまだ俳句を受け付けていますよ~。
わたしもいまから送ります。
題は「蝶」と「小屋」。あとひとつの題は番組が始まってから発表されます。
多くの人にも、のんびりした時間をおとどけしたいので、ブログランキングに参加しています。
立ち寄ったときに、それぞれぽちっとクリックしていただけるとありがたいです。